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モバイルがPCを超える日

1兆円のモバイルEC市場が見えてきた

  • 小林 慎和

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2007年8月2日(木)

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 携帯電話利用者は1億人を目前に控え、市場は飽和しつつある。それは事実である。しかし、ここに来てモバイルサイトの世界は激変している。プロモーションツールとして、EC(電子商取引)利用として見た場合、PCに比べていまだにモバイルを軽視する事業者も多いことだろう。若者だけが使うツールと高をくくってはいないだろうか。モバイルを活用できない事業者、そして消費者は、ウェブ2.0時代では、情報弱者となるだろう。

PCを上回る勢いで成長するモバイルのウェブビジネス市場

 ここ数年、ウェブ事業者の成長を支えてきた市場は、ECとネット広告である。ただ、それはPCを中心としたものであったと言える。しかし、2010年に向けてモバイルが主役に躍り出る可能性が高い。2007年、モバイルEC(着うたなどモバイルコンテンツを含む)とモバイル広告を合わせて1兆円の市場が見えてきているのである。

 PC向けのウェブビジネス市場も今後堅調に拡大する見込みだが、モバイルの拡大速度はそれを上回る。2010年には全体の25~30%、もしくはそれ以上に拡大する可能性がある。

 現在モバイル関連ビジネスが依存している通信ネットワークは、各携帯電話事業者が提供する第3世代携帯電話網である。ベストな状態の通信速度で、384kbps~1.4Mbpsという状況である。この通信速度の場合、例えて言えば「Yahoo!」のトップページの表示に10秒以上の時間がかかる。そのため現在、快適なモバイルネット環境が提供されているかと問われれば、不十分だと言わざるを得ない。

 しかし、今年ライセンスの付与が予定されている次世代無線通信網(WiMAX、次世代PHSなど)や、第3.5世代携帯電話網(HSDPAなど)が整備されれば、3Mbps以上の通信速度が期待でき、ようやく万全の環境が整うこととなる。2010年までにはそうしたモバイルブロードバンド環境の整備が完了する見込みであるため、図1に示すモバイル関連の市場規模はさらに上振れする可能性は大きい。

図版

図1●モバイルビジネス関連市場規模予測
(出所:野村総合研究所「IT市場ナビゲーター2007年版」。モバイルECには、着うたなどのモバイルコンテンツ市場を含む)

 ウェブ2.0時代の象徴的な市場トレンドの1つに、あらゆる情報・デジタルコンテンツがオープン化され、無料化されていくという流れがある。これによって、PC向けコンテンツとモバイルコンテンツの垣根が取り払われ、両者が融合していくのではないかと業界では考えられている。2007年6月29日に米国において発売された「iPhone」にしても、“PCサイト”を非常に使い勝手良く表示する「safari」というブラウザーを標準搭載している。

半年で世界が変わるモバイルサイト

 しかし、日本のモバイルサイト事情は、これまで独自に発展してきた経緯から、まだ特殊な状況を色濃く残しているもようである。モバイルならでは、モバイル独特のサイト文化がそこには花開いている。

 今、日本で最も勢いのあるモバイルサイト、それは「モバゲータウン」である。サイトが立ち上がったのは2006年2月、わずか1年半前のことである。このサイトの特色は3つある。(1)モバゲータウンは携帯電話通信事業者の公式サイトではない。(2)ゲームなどあらゆるコンテンツが無料で利用可能である。(3)会員数が600万を超えるお化けサイトである。

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