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中小企業はロシアに出ていくべきか

この目で見てきたロシア経済

2007年8月6日(月)

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 先日、中小企業の社長さんたちと、ロシアを訪問してきた。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の一角を占めるロシアの今後の発展性を評価し、日本の中小企業がいかに対処すべきかを探るためであった。

 その感想を一言で表現するならば、「今まで認識不足で、誠に申し訳ありませんでした」ということになる。

 渡航以前は、「非能率、暗い、物騒」というイメージを抱いていたが、実際に訪問してみると、明るいし(白夜だった!)、町並みも欧州風で重厚。夜中(といっても日本の夕方くらいの明るさなのだが)でも女性が1人で歩いているのをしょっちゅう見たから、そう物騒なわけでもないようだった。店が非能率なことは確かに非能率で、「みんな辛抱強いなあ」と感心したが……。

 24時間開いているスーパーマーケットやコンビニがかなりの数あるのだが、日本と違うのは、必ず屈強な男が入口で見張っていることだ。新聞にはひったくりだの、強盗だの、観光客狙いの詐欺のような記事も出ているから、やはり深夜のコンビニが狙われることもあるのだろう。実際、我々グループのメンバーも、ひったくりに遭いそうになったところを見ると、日本ほどは安全ではない。しかし渡航以前に想像していた「危険な町」とはかけ離れていた。

 町並みはたぶんドイツが一番似ていると思うが、ロシア正教の教会は屋根に赤、青、緑、金色に鮮やかに塗り分けられた丸いボンボリがついており、おとぎの国のお城のようなイメージだ。町を歩くと、これが町のあちこちに見えて、まるで巨大なテーマパークのように感じる。

 ペレストロイカ以前は、教会、修道院は、博物館や倉庫、場所によっては監獄に使われていたようだが、今では教会・修道院として復活している。鮮やかに塗り直されているところを見ると、信者もたくさんいるのだろう。博物館、美術館(エルミタージュ以外にもたくさんある)の類もたくさんあり、退屈しない。

あの産業はどこへ行ってしまったのか

 経済に関して言えば、ロシアはかつて東側陣営の盟主であり、米国と張り合う大国だった。そのプライドが至るところで見える。

 ペレストロイカ以降、経済が疲弊して厳しい状況が伝えられたが、最近は石油価格の上昇で、欧州向け天然ガス価格が大幅に上昇して豊かになり、この数年は経済発展も順調で年率5%程度の成長を遂げている。

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「中小企業はロシアに出ていくべきか」の著者

橋本 久義

橋本 久義(はしもと・ひさよし)

政策研究大学院大学名誉教授

政策研究大学院大学名誉教授。東大卒後、通産省入省、製造業担当。1994年埼玉大教授。97年政策研究大学院大学教授、2011年から現職。現場に近いところで行政を・学問を!をモットーに多数の工場を訪問。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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