• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

皆さん、息抜きしましょうよ

宮田流、気分転換術

  • 宮田 秀明

バックナンバー

2007年8月10日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今から15年前、44歳の春にテニスを始めた。

 この年(1992年)から大学が週休2日になったからだ。サラリーマン時代の勤務先は既に週休2日に移行していたが、転職した大学は違った。そして、44歳になるまでの15年間、土曜日の勤務を続けた。

 大学教員の生活は千差万別だ。文学部の教員には、授業のある日と給料日しか出勤しない人がいると聞いたこともある。学長に選ばれて「これで毎日出勤しなければならないな」と失言した方もいる。実学の世界ではこんなことはない。例えば、医学部の教員は、臨床で患者と向き合わなければならない。毎週難しい手術をする教員もいる。

 工学も実学の1つである。私の研究室は大きな実験設備を持っているので、その管理運営だけでも大変だ。だから、週休2日になる前の土曜日は、その週にできなかったことをまとめて処理すると同時に週末らしくしなければならなかった。

野球、ビアガーデン、論文執筆時の一杯…

 土曜の午前中には講義があって、午後からは研究室の研究ミーティングを行う。そして、暖かくて天気がよければ、グラウンドに出て野球をした。たっぷり汗をかいたら、上野のビアガーデンに繰り出す。

 さらに私にとって土曜の夜中は論文執筆の時間だった。特に英語で書いた重要な論文のほとんどは、土曜の夜にウイスキーを飲みながら書いた(この「経営の設計学」の執筆も同じだが…)。

 飲み過ぎるといけないのだが、少し飲むといい英語のセンテンスが浮かんできて、仕事の効率が上がった。だいたい論文を書くのはそんなに楽しい仕事ではない。難しい研究をして成果が出たり、新発見をしたり、謎を解いた時の感動には例えようもない喜びがあるが、論文執筆は、それをまとめるだけだからだ。感動を抑えて、静かに客観化するという作業を続ける仕事なのだ。

 テニスを始めたのは、2つの高速船開発プロジェクトが商品受注の段階にまで漕ぎ着けて、少しほっとした時期だった。ただし、一方では世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」の新しいプロジェクトが突然降りかかってくる前年でもあった。

 テニスを始めた2年後、教授に昇任した。本当のことを言えば、昇任にあまり感慨はなかった。肩書きで仕事する世界からはとっくの昔に離れていたからだ。研究でも教育でもプロジェクトでも、一人前のプロの仕事ができるようになっていた。

 教授になって一番うれしかったのは学生たちがお祝いしてくれたことだった。

コメント2

「宮田秀明の「経営の設計学」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

もう中山素平のような人物が銀行の頭取という形で現れることはないだろう。

佐藤 康博 みずほフィナンシャルグループ社長