• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「オフィスの冷房は28度」の根拠に疑問符

両立問われる省エネと生産性

  • 菅原 由依子

バックナンバー

[1/2ページ]

2007年8月20日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「チームマイナス6%」事務局が配布しているポスター。この3年間で28度の文字の扱いも大きくなっている

「チームマイナス6%」事務局が配布しているポスター。この3年間で28度の文字の扱いも大きくなっている

 「28度では暑すぎるのですが」。環境省が提唱する温暖化防止活動「チームマイナス6%」事務局に、クールビズ運動に困惑しているといった声が寄せられている。

 なぜ冷房で28度の設定温度を推奨するのか。同事務局は、「建築基準法などの法律で、執務室の設定温度が28度以下に定められている。運動に取り組みやすいように、この温度を掲げたにすぎない」と答える。

 省エネルギーセンターによると、ノーネクタイ・ノー上着の実践で、体感温度は2度下がる。2005年にクールビズ運動が始まる前、東京都のオフィスビル約1万6000棟の平均室温が約25度であったことを考えると、2度上乗せした27度が適当ではないのだろうか。

 首都大学東京の石野久彌教授は、「27度までは、衣服の調整でも対応できるが、28度は扇風機で気流を起こすなどの工夫が必要だ」と話す。

 昨年8月24日、環境省地球環境局の室温を測った早稲田大学の田辺新一教授の報告では、28度に設定していた局内の温度は、夕方には30度に迫る暑さとなった。

 アンケートで不満を訴える人は6割を超え、米国空調学会が推奨する、「ビル内の不満足者を2割以下とする基準」を大幅に上回る。環境省の状況がいかに就労環境として不適当かが証明された。

●作業前後で比較した室温と疲労感の関係

●作業前後で比較した室温と疲労感の関係

 田辺教授は、疲労感を示す「自覚症状しらべ総合訴え率」や、脳の働きを示すヘモグロビン中の酸素濃度を測定し、28度の室温が人体に与える影響について研究している。

 「自覚症状しらべ総合訴え率」では、25.5度、28度、33度の3条件で作業前後の疲労感を測定した。その結果、男女とも室温28度では25.5度に比べて作業前でも疲労感が強まる傾向が明らかになった。

コメント9件コメント/レビュー

>科学的根拠に基づいた提案を国民に示していく必要がある。 まさに言う通りである。小役人はイメージ先行で想像力に欠け、おまけに数字に弱すぎる。28℃といえば、北海道出身者にとっては真夏の暑さであり、東京では寝苦しい熱帯夜の気温である。オフィスが暑いため、飲料消費が増え、扇風機を購入した話もよく聞かれる。この程度は誰にでも思いつく話である。設定温度を上げれば電力消費が減るのは当たり前だ。それによってどんなデメリットがあるか。メリットがデメリットを上回る境界線はどこか。そういう議論ができないくせに、みなさん28℃に設定しましょうなんてちゃんちゃらおかしい。経営者も、自社の状況をよく見て対策を打っていただきたいものである。(2007/08/20)

オススメ情報

「環境トレンドリポート」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>科学的根拠に基づいた提案を国民に示していく必要がある。 まさに言う通りである。小役人はイメージ先行で想像力に欠け、おまけに数字に弱すぎる。28℃といえば、北海道出身者にとっては真夏の暑さであり、東京では寝苦しい熱帯夜の気温である。オフィスが暑いため、飲料消費が増え、扇風機を購入した話もよく聞かれる。この程度は誰にでも思いつく話である。設定温度を上げれば電力消費が減るのは当たり前だ。それによってどんなデメリットがあるか。メリットがデメリットを上回る境界線はどこか。そういう議論ができないくせに、みなさん28℃に設定しましょうなんてちゃんちゃらおかしい。経営者も、自社の状況をよく見て対策を打っていただきたいものである。(2007/08/20)

誰がどのような根拠に基づいて決めたのか知らないが、一律に28度と云うのはナンセンスだ。人が快適と感じる温度、つまり作業するのに適当とする温度は、その職場の作業に伴う運動量、着衣、空気の流れ、湿度、閉空間か開放空間かによって定まる熱輻射の度合いなど、種々の要素によって異なる。これらは職場の安全性にも係わるものであり、薄着すればよいと云う単純なものではない。更に男女、年齢、体重などの生理的な要素によっても大きな差がある。これらを一切無視してクールビジネスも何もあったものではない。旧軍隊の精神一統何事かならざらん主義的な馬鹿げた規定だ。(2007/08/20)

 気候変動に伴う将来の危機感を感じてもらうには,まだ甘い。28℃で疲労感を感じるのは,危機感が足りない証拠。私は,夏季の室温が28℃を下回ると不快になり,疲労感を感じる。室温に対して文句言っている人は,その他にもノーレジ袋反対,ゴミの減量化・分別反対,歩いて5分程のところでも車で移動しアイドリングストップも行わない。気候変動で困るのは将来の人で自分には関係ないと嘯く。我々一人一人の行動が,子ども達の将来に重大な影響を与える。暑さを感じ,気候変動問題の重大さを体感し,そして何をすべきか考えてもらいたい。そもそも,28℃なんて温度では,疲労感を感じることは無く,程よい暑さを感じることで,快感になる。気の持ちようの違いだけである。(2007/08/20)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

(日本の住宅政策は)いつまでたっても短期主義から抜け出せない。

長嶋 修 不動産コンサルタント