「池原照雄の「最強業界探訪--自動車プラスα」」

ディーゼルが「環境エンジン」として復活する

  • 池原 照雄

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2007年9月4日(火)

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 環境対応のクリーンエンジンとしてディーゼルが注目されている。日本市場でもディーゼル乗用車の復権に向けた準備が進められており、日産自動車は2008年秋にSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の「エクストレイル」に排気量2リッターのディーゼルを搭載する方針を、早々に表明した。数年後にはディーゼルが乗用車市場でちょっとしたブームを巻き起こすことになろう。

 同等出力のガソリンエンジンに比べて、CO2(二酸化炭素)の排出量と燃料消費が2〜3割少ないディーゼルは、欧州が本場だ。欧州では乗用車に占めるディーゼル比率は過半数に達している。国によって税制の違いはあるが、燃料の軽油が総じてガソリンより割安なのも人気に拍車をかけている。

 日本では1990年代初めのRV(リクレーショナル・ビークル)ブーム時に、オフロード車の多くがディーゼルで占められていた。だが、その後の排ガス規制強化により、90年代半ばから徐々に姿を消していった。日本の場合、ディーゼルでは削減が難しいNOx(窒素酸化物)の規制に重点が置かれたことも撤退を加速させた。

 国内向け乗用車最後のともしびであったトヨタ自動車の「ランドクルーザー プラド」のディーゼル車も、この7月末で生産終了となった。2003年10月に施行された「平成17年排出ガス基準(新長期規制)」が、今年9月から新車だけではなく継続生産車にも適用されるためである。

「排ガスが汚い」は過去の話に

 ディーゼル規制は、2008年から10年にかけ日米欧で一気に強化される。欧州では2008年に導入される「ユーロ5」、日本では2009年施行の「ポスト新長期」、さらに米国では2010年モデル(2009年秋以降投入)に課せられる「Tier II Bin5」といった具合だ。

 規制値は日米がおおむね同レベル、欧州はNOxがやや緩めだが、メーカー各社は3極の規制に包括的に適合するよう開発を進めている。日本の「ポスト新長期」は、まだ規制値が正式決定されていないものの、相当ハードルが高い現行の「新長期」よりNOxは4割程度、PM(粒子状物質)は6割程度も削減が課せられる方向となっている。

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