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頼りになるシステム部が抱えていた悩み

  • 横浜 信一

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2007年9月10日(月)

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 最近ある企業の経営トップから、「自社のシステムコストが高すぎないか、外部の目で客観的な評価をしてほしい」という依頼を受けた。システム部門の協力を得てIT(情報技術)関連支出の棚卸しを行い、ベンチマーク手法を使って1カ月間の初期診断を行った。

 その結果明らかになったのは、全体のIT関連支出の10%程度は削減する余地があるということ。時として20~30%の削減余地が発見されるケースに比べると、この企業のシステム部門は健闘していると言ってよかった。経営トップとしては一安心である。無論、10%といえどもバカにはできない額なので、早速個々の契約更新タイミングで見直しを進めていくことになった。

業務プロセスにも精通しているシステム部

 診断の際は、コストだけではなく、システム開発のプロセスについても評価を行った。というのは、ITコストが高止まっている深層原因がITの「購買」ではなく、「企画」の段階にあるケースが多いためである。

 ITコストが高い理由として、ベンダーとの間での見積もりや価格交渉が甘いこともあるが、そもそも必要のないシステムを開発していたり、オーバースペックのシステムが作られることが多く、これらはシステム部門の努力だけで解決することが困難である。システム要望を出すユーザー部門も巻き込んだうえでの適性化が必要で、ITコスト削減はこうした深層原因に切り込んでいくことで多く発見される。

 この会社の場合、システム開発のプロセスにおいて、ほとんどすべての作業がシステム部に集約されているという特徴が浮かび上がった。中期的な事業戦略に基づくシステム開発の中期計画作り、そして年間の投資計画作り、個別案件の企画、要件設定、見積もり、交渉、ベンダー選定、開発、テスト、実装、運用のすべてのステップにおいてシステム部が一貫して主な役割を担っている。

 システム部は、業務プロセスについても場合によっては社内ユーザー部門より熟知しており、個別案件の企画や要件定義においても、ITのみならず業務プロセス面でユーザー部門の心強い味方として貢献していた。こうした業務ノウハウの集積の結果、システムの開発や運用においてもムダな部分が少なく、必要十分に近い提供が行われていた。これが「IT支出削減のポテンシャルがさほど多くない」という診断結果の裏にあった。社内他部門からシステム部に対する評価も高く、頼りになるシステム部として見られていた。

ノウハウが未整備だったオープン系技術

 ここまで見る限りでは、理想的なシステム部門であるかのようである。ところが、診断結果をよく見ると、不思議な点が浮かび上がってきた。IT支出を削減する余地が発見されたのはシステム部が古くから構築してきたメインフレームベースの基幹系システムではなく、最近になって拡張しだした周辺システム、技術的にはオープン系技術を使う領域に集中しているのだ。

 これは一体なぜなのか。システム部員にインタビューを行い、基幹系における仕事の進め方と周辺系における仕事の進め方にどんな差があるのかを確認していった。

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