• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

台頭する「メディアバレー」

米の地殻変動、盟主は西のシリコンバレーへ

  • ニューヨーク支局 山川 龍雄, 木瀬 武

バックナンバー

2007年9月14日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「グーグルの次」を目指して新興企業が続々と誕生するシリコンバレー。
その多くは情報を配信し、広告で稼ぐ点で、実態はメディア企業に近い。
シリコンバレーを「メディアバレー」と呼ぶ動きが出てきた。

 「メディア産業の中心と言えば、大手テレビ局や新聞社のビルが立ち並ぶニューヨーク。しかし、その盟主の座をハイテクのメッカ、シリコンバレーが奪いつつある」

メディアバレーの名づけの親であるトム・フォレムスキー氏

メディアバレーの名づけの親であるトム・フォレムスキー氏

 こう語るのは、シリコンバレーウオッチャーとして知られるトム・フォレムスキー氏。同氏は自身のブログの中でシリコンバレーを“メディアバレー”と名づけた。この表現が米国でにわかに広がりつつある。

 確かにこの名称はシリコンバレーの現在の姿をうまく表現している。元来、この地はコンピューターや半導体関連企業の急成長とともに発展してきたが、最近ではグーグルやヤフーに代表されるインターネット関連企業の台頭が目立つようになった。こうした企業のビジネスモデルは、コンテンツを提供し広告で儲けるという点で、テレビ、新聞、雑誌など報道に携わるメディア企業と似ている。

 グーグルやヤフーだけではない。動画投稿サイトのユーチューブ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス大手のフェースブックなど、急成長しているネット企業の多くが同様のビジネスモデルを展開する。そして、その本社は、いずれもシリコンバレーとサンフランシスコを結ぶ“ベイエリア”と呼ばれる湾岸地域にある。

 「今でもマンハッタンの巨大ビル群を見上げれば、誰しもここがメディアの中心であると錯覚する。しかし水面下では、読者も広告も人材も、じわじわと東から西への移動が起きている」(フォレムスキー氏)

メディアの機能が東から西へ移ってきた

技術力と挑戦心が吸引力に

 なぜ、このような現象が起きたのか。それはメディアの経営が一部の特権ではなくなったからだろう。極論すれば、パソコンとネットさえあれば、企業も個人も大量の情報を収集し、発信できるようになった。ウェブサイトの運営者が特別な営業活動をしなくても、コンテンツの内容に即した広告を自動的に提供するグーグルの「アドセンス」のようなサービスも生まれた。

 自らコンテンツを創り出すなら、ウォール街やブロードウエーなど情報発信源を擁するニューヨークにオフィスを構える利点があるだろう。しかし、ネットで情報を収集するだけなら、むしろネットの技術革新を体感できるシリコンバレーの方が都合がよい。

 「ここには技術や資金の出し手などインフラが揃っている。新しい挑戦を尊ぶ文化もある。ネット系のメディア企業が集まるのは自然な流れ」とフォレムスキー氏は指摘する。

 にわかに台頭してきたメディアバレーという地殻変動。それでは、この地の新興メディア企業をいくつか紹介しよう。

「ネットのあした」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

(マンションの即日完売という)異常な状況が、普通のところに戻ってきたのです。

沓掛 英二 野村不動産ホールディングス社長