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クーペ人気は復活なるか、「スカイラインクーペ」が国内デビュー

  • 牧野 茂雄

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2007年9月20日(木)

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 まもなくスカイラインクーペが国内デビューする。新開発の3.7リットルV6エンジンを搭載し、北米では「インフィニティG37クーペ」として8月末に販売が始まった。日本ではすっかり不人気車になってしまったクーペだが、新しいスカイラインクーペについて、3つの話題を取り上げたい。

図版

GPECにてダッシュボードモジュールの組み付け手順を検討中のスカイラインクーペ

 最初の話題は量産試作について。スカイラインクーペの量産試作は、神奈川県座間市にある旧座間工場内に今春完成したGPEC(グローバル・プロダクション・エンジニアリング・センター)で行われた。ここは試作専門の小規模工場であり、今後、すべての日産車はここで量産試作が行われるという。日産のものづくりが新しいステップを踏み出した場所として、個人的にもGPECに注目している。

 市販車の生産が立ち上がるまでには、様々な準備が必要だ。近年はデザイン段階および設計段階から生産技術面の要素も組み込むコンカレントエンジニアリング(サイマルティニアスエンジニアリング)が定着し、設計から試作までに要する時間は大幅に縮小された。

図版

GPECにはボディ溶接設備もあり、ここでロボットの習熟が行われる。なお、次期スカイラインクーペはレーザー溶接箇所も増えるようだ

 それでも、実際に量産車に使われる部品をすべて集めて組み立ててみるという作業は必須である。組み立てる中で作業手順を追い込み、製造品質を高める。同じ部品を使っても、生産技術の詰めによって仕上がりは変わってくる。

 従来の常識では、本番仕様の部品による量産試作は、その商品の量産を最初に担当する工場が行うものだった。まず最初にその車種の生産を立ち上げる「マザー工場」が生産について習熟し、複数工場で同一車種を生産する場合にはマザー工場が「生産技術の伝道師」となり、子供工場(チルドレン)に「どんな手順で組み立てるのか」「どんな治具・工具を使うか」などを伝える。これが従来のやり方だった。しかし、日産はすべての車種の量産試作をGPECに集中して行う方式に切り替えた。

全世界の日産の車両工場で規格を統一

 GPECは「マザー工場のマザー工場」である。新型車の生産に必要な部品、技術、治具・工具、金型などはすべてGPECに集められ、組み立てのための子細な検証が行われる。最終的に決定された製造方法や治具、型の仕様がすべての工場に転写(トランスファー)される。従来、個々のマザー工場が負っていた役割は、すべてGPECが負う。これが最大の特徴だ。

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