家電各社がインターネットを利用したテレビ向けコンテンツ配信サービスを急速に進めている。松下電器産業やソニー、シャープなど家電5社が出資するアクトビラ(東京都港区)は9月1日、ハイビジョン画質の映像作品をネットで購入できる「VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス」を始めた。
さらに松下は、ネット配信型のラジオ番組「ポッドキャスト」を自社のアクトビラ対応テレビで聞けるようにする新サービスを計画しており、9月末にも開始することが分かった。
目標は2011年に7000万台
高速通信回線の普及で、百花繚乱のパソコン向け動画配信サービス。テレビを視聴する時間がパソコンに奪われる強い危機感を抱えた家電各社が大同団結してできたのが、アクトビラだ。

今では9つのメーカーが120のアクトビラ対応機種を発売している。ニュースや天気予報、ゲームといったコンテンツについて、「約20万台で実際に利用されていると想定できる」(アクトビラ)という。これに拍車をかけるのが、新たに始めたVODサービス「アクトビラビデオ」である。タイトル数は、映画やアニメ、音楽ライブなど約50本。11月までに300本、来春までに1000本まで拡充する計画。アクトビラビデオへの対応機種も年末までには各社から出揃う予定だ。

アクトビラビデオの画面
家電各社はアクトビラの共通コンテンツとは別に、独自コンテンツの開発でもしのぎを削る。中でも積極的なのが松下。写真の共有サービスやカラオケ楽曲の配信サービスなど既存の独自コンテンツに加え、今月末にもポッドキャストの配信サービスを開始する模様だ。ネット上で人気がある番組を集め、アクトビラ対応テレビ向けに再配信する取り組みで、開始時には民放ラジオ局などが制作する50番組を取り揃えると見られる。
松下の西崎由訓eネット事業本部グループマネージャーは「今後のサービスについて詳細は言えないが、アンテナをつなぐのと同じように、ネットにもつなげたくなるようなサービスを開発していく」と話す。
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