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【第1回】なぜ次世代ネットワークが必要なのか

  • 松本 敏明

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2007年9月26日(水)

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 日本の通信事業者は、現在全力を挙げてNGN(次世代ネットワーク)の構築を進めている。2008年早々には、NTTグループが先陣を切ってNGNの商用化サービスを始める計画だ。

 NGNとは電話のために銅線で作った電話網に代わって、IP(インターネットプロトコル)技術をベースとした光ファイバーで作り上げる新しいネットワーク。NGNの登場は100年以上の歴史を誇る電話網が置き換わる大変革と言える。こうした未来がもうすぐそこまで来ているのに、実像はまだあまり知られていない。商用化まで約半年となったNGNの本質と、その実情をシリーズでお伝えする。

旧電電ファミリーが意気込む

 かつては沖電気工業、富士通、日立製作所とともにNTTグループに電話交換機を納入する「電電ファミリー」と呼ばれていたNEC。そのNECがここ数年、成長戦略の軸として前面に押し出しているのが「NGN」である。

 NECはC&C(computer & communication)を標語にコンピューターとコミュニケーションの融合を推し進めてきた。そして同社で長らく通信部門に携わってきた矢野薫氏が社長に就任した2006年4月に、NGNをキーワードに新しい組織体制を発足させたのだ。NECは通信事業者から上げている7000億円程度の売り上げを早期に1兆円に引き上げ、その4割をNGN関連ビジネスにしたいとの目標を公開している。旧電電ファミリーの中でもNGNにかける意気込みは突出している。

 しかしNGN自体はようやく2007年度内にNTTが商用サービスを始めようという段階である。組織体制を大刷新してまでNGNにNECが傾斜する意図はどこにあるのか首をかしげる方も少なくないだろう。それほどの成長をNGNに期待できるのだろうか。

 「NGNって本当に必要なんですか」--。筆者が最近NGN関連の取材を進めていることを説明すると、よく取材先からこういう逆質問をぶつけられる。NGNそのものの知名度はようやく高まってきたが、その必然性までは広く行き渡っていないというのが実情だろう。

NGNと通信事業者を取り巻く環境

NGNと通信事業者を取り巻く環境

 しかし、前後数年の通信を取り巻く環境変化をよく見ると、従来の電話網を中心としたネットワークでは対応しきれない様々な課題が横たわっている。日経コミュニケーションでは、よく「100年以上の歴史がある電話」という表現を使うが(日本で電話サービスが始まったのは1890年)、古くからの電話網を置き換えるという意味からするとNGNは100年に1度の大変革とも言える。そしてこれは、ここ数年、ブロードバンド化やIP化、モバイル化など激動の波にさらされている通信事業者にとっては、決して避けては通れない変革なのである。

 ただNGNの推進は、まだサプライヤーサイドの事情が前面に押し出されており、ユーザーのニーズや視点が不足しているのも事実。日経コミュニケーションの調査では、通信事業者が提供しようとするサービスとユーザーが求めるサービスの間には、まだ大きな溝があることが見えてきた。

 2008年にも始まるNGNは、本当に既存の電話網を置き換える新しい通信基盤として広く浸透するのか。かつてのISDN(総合デジタル通信網)の二の舞にならないか。こうした疑問や不満が付きまとっているのも事実である。

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