• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

革新性を形にしたコンセプトカー

  • 河岡 徳彦

バックナンバー

2007年10月3日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 そろそろ東京モーターショーの季節です。2年に1度の晴れ舞台において、特に主役となるのは、各社が次世代の自動車デザインを提示するコンセプトカーでしょう。最近では東京とドイツ・フランクフルトのモーターショーの開催日程が近くなったため、フランクフルトで先に発表されるコンセプトカーも増えてきました。とはいえ、東京で初めて出展されるコンセプトカーも数多くあり、来場者を大いに楽しませてくれます。

 コンセプトカーのアイデアは、どこから生まれるのでしょうか。自動車メーカーは外部のデザイン会社と提携したり、自前のサテライトスタジオを持つなどして、消費者や時代のトレンドを素早くキャッチする活動を展開しています。こうした活動の中からコンセプトカーのアイデアが生まれます。

 当然のことながら、メーカーはコンセプトカーを単なるショーのための車だとは考えていません。いずれは量産車につなげ、売り上げを立てたいという期待があります。また、コンセプトカーのデザインには各メーカーの方向性がはっきりと打ち出されます。消費者にメーカーの将来をアピールするためにも、デザインの完成度を高める努力は欠かせません。

自然の形はシンプルな要素でできている

 2000年以降、消費者のライフスタイルの多様化が進んだのに伴い、自動車デザインのトレンドも見えなくなりました。つまり、それまでの丸や四角といった分かりやすい形のトレンドから、なんでもありの表現になったのです。

 自動車デザインでは、コンセプトに合致した形が求められるのは言うまでもありませんが、消費者に理解できる形には限りがあります。デザインの基本が、丸、四角、三角といったシンプルな形であることは、いつの時代でも変わりません。

図版

図1 球、円錐、立方体

 そういえば、皆さんが通った中学校では、石膏で作られた球、円錐、立方体の3点セットが、必ず美術教室に置いてあったのではないでしょうか(図1)。画家、ポール・セザンヌは、自然界のあらゆる形を球、円柱、円錐で表現しようとしました。その試みの1つとして、フランス・プロバンスにあるサント・ヴィクトワール山をいくつも描いたことは有名です。

 映画監督の黒澤明氏は、セザンヌの描いたこの山の絵がいたくお気に入りだったようです。それは自然界をシンプルな要素で集約して表現しようとするセザンヌの意図に、共感していたからではないでしょうか。

コメント0

「河岡徳彦の「サイドウィンドウ小景」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト