• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

素材産業が“脱石油”に乗り出す

ダウ・ケミカルが計画を発表、日本では経済産業省が始動

2007年10月9日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 “脱石油”が世界的な流れになり、バイオマス(生物資源)を起点に自動車用燃料のほか、エチレンやプロピレンなどの素材原料を100万トン規模で生産する「バイオコンビナート」を建設しようとの計画が国内外で動き出している。

 植物由来のバイオマスからまず発酵によりエタノールを製造し、さらに化学的な処理でブタノールからエチレン、そしてプロピレンに転換する。それらを重合(鎖状に結合)させ、汎用プラスチックであるポリエチレン、ポリプロピレンに製品化するという構想だ。

 米国では化学大手のダウ・ケミカルが計画を発表。日本では経済産業省が主体となって動き出した。

 京都議定書では、バイオマスの利用に関して、「カーボンニュートラル」が採用されている。つまり、生物中の炭素はもともと大気中のCO2を固定したものなので、燃やして排出されてもCO2の増減には関与しない、という考え方だ。

 従って、バイオマス由来の燃料や素材の利用は、地球温暖化対策として評価される。植物由来のプラスチックは、バイオエタノールを自動車燃料として普及させようとの動きと並び、バイオマス利用の2本目の柱になっている。現在、世界の化学工学の研究者が革新的な製造法を競っている。

 米ダウ・ケミカルは、ブラジルのエタノール製造の最大手であるクルスタセブと共同で、サトウキビを原料にした世界最大規模のポリエチレン工場をブラジルに建設する計画だ。汎用プラスチックのポリエチレンを植物由来の原料から作り出す世界初の事業だ。サトウキビ由来のエタノールからエチレンを製造し、重合する。生産規模は年産35万トンで、操業開始は2011年だ。

 海外勢では既に米デュポンがBPと共同で次世代バイオ燃料となるバイオブタノールの開発で提携した。まず既存の技術でテンサイから年間3万トンのバイオブタノールを英国のプラントで建設、第二弾は遺伝子組み換え技術で生み出した微生物を使い、ブタノールへの転換効率を大きく高めていく。このようにメジャー(国際石油資本)や化学大手は一斉にバイオブタノールとバイオ化学品の研究開発に目を向けている。

 バイオエタノールの導入では年間5000万キロリットル程度の生産規模のうち米国が1900万キロリットルと世界トップで、次がブラジルで1700万キロリットルだ。現在、バイオエタノールの輸出余力がある国はブラジルだけで、240万キロリットルだ。

 エタノールの需要は燃料用が約70%で残りが化学調剤用。今後も燃料用がいっそう拡大していく。現在、原料の約70%がトウモロコシで、残りはサトウキビなど。今後バイオエタノールが普及していくには、食糧と競合する糖分からの製造でなく、木や草などのセルロース(繊維分)から製造することが求められる。

コメント0

「環境トレンドリポート」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長