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オトコの価値の、シンプルな測定法

  • 須田 伸

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2007年10月23日(火)

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 CMプランナーの頃、よくアメリカにロケで出かけました。仕事が午後の早い時間に終わってホテルに戻ることができた時には、時差ボケ解消の目的からもホテルのジムに行ってトレーニングしました。

 ワークアウトのあとシャワーを浴びて、バーへ向かい、野球やフットボールなどのスポーツ中継を見ながら、ビールを飲むのが楽しみでした。

 そんな時に隣にさっきまでジムで同じようにトレーニングしていた人がやってきて、会話をしたことが何度かあります。

 「さっき、ジムにいたよな?」
 「うん、いた」
 「どっから来た?」
 「トーキョー」
 「ワークアウトは日ごろからするのかい?」
 「まぁ、少しだけど」

 だいたいこんな会話が続くと、心の中で「そろそろあの質問が来るな」と予感します。
 その質問とは
「How much on your bench?」(ベンチプレスのマックスは何キロだい?)
 です。

 アメリカのハイスクールに交換留学で行った時から、ワークアウトしていると必ず聞かれるのがこの「お前のベンチのマックスは?」でした。スクワットでも、アームカールでも、ショルダープレスでもなく、必ずベンチプレスなんです。 

 そして、どのホテルのジムも、YMCAも、高校のウェイトルームも、一番混みあっているのはベンチプレスのエリアです。たいがいオトコ数名がお互いにスポット(補助)しあいながら、トレーニングをしつつ、談笑しています。

シンプルなものさし

 そこには「出身校がどこであろうと、職種がなんであろうと、稼ぎがどうであろうと、オトコは最後はベンチプレス」といった、シンプルな、男子間だけの共通言語があります。

 当然ながら、ベンチプレスのマックスを聞かれて「今はせいぜい××ポンドくらいだけど、昔はね…」なんて返す人物は「そりゃそうだろうともさ」といった視線をくらいます。

 「昔のお前じゃなくて、今のあんたが何ポンド、リフトできるか聞いてるんだよ」と、はっきり口にだしてこそ言いませんが、空気でちゃんと伝わります。

 「アメリカ人は野蛮だねぇ」と思われる方もいるかもしれませんが、日本のボーイズもあまりかわりません。

 例えば、ゴルフ。「ハンディキャップは?」「どのくらいでまわるの?」といった質問の次にくるのが「で、ドライバーはどのくらい飛ばす?」でしょう。

 そういえばブリヂストンのゴルフボールの広告キャッチフレーズに
 男は飛距離だ。
 というのがありましたね。

 シンプルに「どっちが重たい物を持ち上げられるか?」「どっちのほうがボールを遠くまで飛ばせるか?」そういう身体性をオスが競いあうのは、洋の東西を問わないように思います。

コメント4件コメント/レビュー

「ベンチプレスのマックス」を批判しているのかと思ったら、評価しているんですねえ。確かに現在の日本はニュースでもテレビ番組でもシンプルなほうが受けているようですが、判断基準をシンプルにするというのはどうなんでしょうかね。頭のいい人はやらないでしょうね。ということは、広告の受けては頭がよくないと思ってらっしゃる?(2007/10/24)

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いただいたコメント

「ベンチプレスのマックス」を批判しているのかと思ったら、評価しているんですねえ。確かに現在の日本はニュースでもテレビ番組でもシンプルなほうが受けているようですが、判断基準をシンプルにするというのはどうなんでしょうかね。頭のいい人はやらないでしょうね。ということは、広告の受けては頭がよくないと思ってらっしゃる?(2007/10/24)

「オトコは最後はベンチプレス」というのは、本記事に対する良いコピーだと思いますが、「今回の試合の視聴率からも、ボクシングという、・・・、これだけ人気を集めるポテンシャルがある」というコメントは、分析が不足しています。ポテンシャルのような便利な用語を用いると、ビジネス・パーソンは脳死に陥ります。賛否は別として、”亀田一家”という飾りがないとボクシングでは高視聴率が取れない現状を正しく認識すべきです。(2007/10/23)

数字を問題にするという意味でミートホープの牛肉100%コロッケ偽装問題が頭をよぎりました。コロッケは合挽き肉のほうがおいしいという話もあるにもかかわらず100%と表示したほうが売れるという現実は消費者がここで言う”ベンチプレスの数字”という虚像に踊らされているだけではないでしょうか。(2007/10/23)

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