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リーダーは現れない、育てよ

社会人教育の見直しが急務なのは自明の理

  • 宮田 秀明

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2007年11月16日(金)

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 「10人の優秀なリーダーがいれば、国を変えられる」。韓国南部・慶尚南道の知事である金台鎬(キム・テホ)氏が酒席で部下にこう語ったそうだ。
 
 金知事はまだ40代半ばだが、今度の韓国大統領選挙のハンナラ党予備選の候補にも挙がったほどの人物。運があれば、いつか本当に大統領になるかもしれない。
 
 先日、韓国の「南海岸時代」プロジェクトの学術大会に招かれた私は、金知事と30分ほどお話しする機会が持てた。その時彼に、何か「大人の風格」のようなものを感じた。人の話を熱心かつ謙虚な姿勢で聞く器の大きさを持ちながら、内に秘めた意志の強さも感じられたのだ。私の長い人生の中で「大人の風格」という言葉を思い出させる人に出会ったのは初めてだ。
 
 10年近く前、ある国際的文化活動への支援をお願いするため、霞が関へ向かい、ある大臣と会った。私が代表として30分ぐらい説明した後、大臣は口を開いた。「写真を撮りましょう」
 
 大臣席に私たちを座らせて、さあ記念写真を撮れと言うのだ。私のことをおのぼりさんか地元の後援会の誰かと勘違いしていたのだ。高齢のせいもあるのかもしれないが、その思考能力の低さに呆れてしまった。日本では、こんな人まで大臣になってしまうのか、と。
 
 大臣の不祥事は年々増えるばかりだし、十数名の大臣の中に本当にリーダーシップを持ち合わせている方は何人いるのか疑わしい。まるで“上がり”のポストに就いたかのように「名誉なことです」と勘違い発言した大臣もいた。こんな例を挙げていてはキリがないくらいだ。

日本のリーダーシップの低さが世界中にさらけ出された

 9月には首相が自らの能力の限界を認めて、最高のリーダーのポジションから逃げ出し、11月には野党第一党の党首がプッツンして辞めると言い出したり、慰留されて翻意したり、世界中に日本のリーダーシップの低さをさらけ出してしまった。国民も誰もがしらけて、もうウンザリという雰囲気がある。
 
 おまけに、国会のテーマの中では、給油問題と役人のモラルの低さが引き起こした不祥事の対策ばかりがクローズアップされ、今の日本にとって最も大切なテーマに対する議論と実行案の作成がなおざりになっているように見える。

コメント20件コメント/レビュー

・・・リーダーが重要ということですが、必ずしも今までのようなリーダーが必要ではないのでは?むしろ、セクショナリズムを横切り俯瞰できるような第3者的な立場から、情報共有や相互補完の示唆をできるような役割や仕組みが重要だと思います。また、リーダーというと「権限の強い人」のようなイメージがありますが、グーグルやリッツカールトン等は現場への権限委譲が進んでおり、ボスというのは現場間の調整や包括的なビジョンを示す存在のように感じました。もう、昔のように権威だけでリーダーに従う人は少数なのではないでしょうか?古い大会社ほど改めて組織のあり方を問い直すべきです。(2007/11/20)

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・・・リーダーが重要ということですが、必ずしも今までのようなリーダーが必要ではないのでは?むしろ、セクショナリズムを横切り俯瞰できるような第3者的な立場から、情報共有や相互補完の示唆をできるような役割や仕組みが重要だと思います。また、リーダーというと「権限の強い人」のようなイメージがありますが、グーグルやリッツカールトン等は現場への権限委譲が進んでおり、ボスというのは現場間の調整や包括的なビジョンを示す存在のように感じました。もう、昔のように権威だけでリーダーに従う人は少数なのではないでしょうか?古い大会社ほど改めて組織のあり方を問い直すべきです。(2007/11/20)

日本には、現在確かにリーダーの絶対数が不足している。企業の育成が不足していることと、既存の大企業の昇進形態が年功序列化していることが理由だろう。現在のように大企業の寡占化がすすんでくると、年功序列形式ではトップとして機能できる人材は、ほとんどいない。例えば、歴史ある大企業で成功したのは、任天堂ぐらいではないか。ここは、オーナーが世代を超えて抜擢したからこのような成功があっただけである。ソニーや松下といったところも年功序列的なことでは、5年後には危機的状況が待っていそうである。(2007/11/19)

リーダ育成という意味では戦前の海軍兵学校なんかがそうやっていたのですが、坂井三郎に言わせればいばるだけでロクでもない輩を生産しただけだったようです。リーダ育成の掛け声だけで、日本ではその轍をまた踏むのでは、という気がします。(2007/11/18)

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