• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第一原則:メディアは広告で動くのです。

  • 須田 伸

バックナンバー

2007年11月20日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 クルマはガソリンで動くのです。

 というのは、昔のモービル石油の広告コピー。私がこれを借りてアレンジした言葉が

 メディアは広告で動くのです。

 というもの。今さらのお話かもしれませんか、たいていのメディアは、広告収入がなければまわりません。広告は、メディアの「ガソリン」であり「血流」です。

 たとえばテレビやラジオ。NHK以外の民間放送はほぼ100%広告収入に頼っています。たとえば新聞。読者は購読料を払いますが、広告がなければ倍の価格でも制作コストに見合わないでしょう。たとえば雑誌。雑誌の種類にもよりますが、ファッション誌などの類は広告による収益が雑誌としての存在を支えています。また書籍も、出版社が雑誌などの広告収益から得た利益を先行投資的に書籍に向けることで取材や執筆が可能になっています。

 広告なしでまわるメディアは殆どありません。もし広告がなかったらメディアはほぼ全滅です。なんて寂しい世界でしょう。

参加型メディアも広告が支えている

 広告が支えているという点に関しては、ブログなどに代表される、いわゆるCGM、消費者参加型メディアも同じです。

 私が現在携わっているアメーバブログが成立するのも、広告収益があってはじめて可能なことです。広告の種類は、テレビCMや雑誌広告とは、またちょっと違う、以前、紹介したようなネタ振り型広告だったりするのですが、広告収入という点ではなんら違いはありません。

 また、サイバーエージェント以外の会社が運営するインターネットメディア、たとえば、ヤフーも、グーグルも、ミクシィも、広告収益がビジネスモデルの大きな柱です。

 あらためて整理して理解しておいていただいたほうがいいかもしれません。メディアまわり、広告まわりで、ここのところよく言われる事象が以下の2つです。

  1. 従来型のマスメディアから、インターネットメディアへのシフトが起きている。
  2. 広告から広報(PR)へのシフトが起きている。

 この2つの流れから推論される結論は一見、

 メディアはインターネットにシフトして、そのモデルは広告以外のモデルになる。

 となりそうなのですが、実際には

 新しいメディアであるインターネットにおいては、ますます広告モデル化が進んでいく。

 ということなのです。繰り返します。
 インターネットにおいても、メディアは広告で動いているのです。

二元論を超えて

 広告の時代は終わった。これからは広報の時代だ。そんな説をたしかによく目にします。

 しかし、広告か広報かという二元論にはあまり意味がない。と、以前も書きましたが、やはり今回もこの部分に触れないわけにはいきません。企業の情報が、有料の広告枠ではなく、無料のパブリシティにどんどん流れるということだけでは、いずれメディアが成立しなくなり、それはいつしか、企業にとっては広報活動をする場所が失われるということになります。

 二元論は自己矛盾をはらみがちで、自家中毒を起こしてしまうものです。
 広告か広報かの二元論をよくよく見ていると、宣伝畑出身か、広報畑出身かの、「出自のモンダイ」でしか実はないことに気づくことも、この議論が不毛だなと感じる最大の理由です。目的から逆算すれば、出自を争っている暇など無いはずで、二元論などしている余裕も無いはずです。

 ところで、そもそもメディアとは何でしょうか?
 マクルーハンは「メディアとはメッセージである」と言ったそうですが、私はいまひとつ、その意味するところが理解できません。

 私はシンプルに、メディアとは「もっと」の集合体である、と捉えています。

 もっと知りたい。
 もっと楽しみたい。
 もっとトクしたい。
 もっとオシャレしたい。
 もっと恋したい。
 もっとおいしいものを食べたい。
 もっと……。

 そんな「もっと」が集まると、メディアになる、そう考えます。

 このような「もっと」の集合体であるメディアと、消費を促すツールである広告が、結びつくのは、ある種、必然と言えるでしょう。一般消費者がどんどん情報発信する時代の中のメディアは、ますます広告モデル化していくのも、まったく不思議ではないのです。

日経ビジネスというメディアの動き

 この私のコラムが連載されている「日経ビジネス オンライン」が、いい事例だと思います。

コメント1

「Web2.0(笑)の広告学」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員