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ハイブリッド車は本当に省燃費なのか?

  • 牧野 茂雄

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2007年12月4日(火)

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 ガソリン価格が高騰している。レギュラーガソリンでリッター150円。このまま原油価格が上昇を続ければ、いずれは200円という時代が来るかもしれない。マイカーの年間平均走行距離が欧米に比べて極端に少ない日本だが、我々自動車ユーザーは「地球温暖化」防止のためというよりも、生活防衛のために燃料代の節約を迫られている。

 そこで気になるのがハイブリッド車だ。自動車メーカーは燃費の良さを盛んに宣伝しているが、本当だろうか?

エスティマハイブリッドで軽井沢まで

図版

現行モデルのエスティマハイブリッド。先代モデルとはエンジニアリングがか なり違い、進化の跡が見られる

 「エスティマハイブリッド」で往復約500キロのドライブに出た。大人4人と荷物を乗せ、東京~軽井沢を往復。往路では勾配のキツい山道を走り、渋滞にも巻き込まれた。行程の半分以上はエアコンのスイッチを入れて走った。ごく普通のファミリードライブを再現してみた。

 さて、その結果は。燃費はリッター当たり約12.3キロだった。エスティマハイブリッドの車両重量はほぼ2トン。車両総重量は約2.4トンだが、このドライブでは2.4トンは超えていた。これでリッター12キロを超えたのは驚きだ。無駄に燃料を消費しないようアクセルワークには気を使ったが、それでも立派な数値である。

図版

前輪と後輪にそれぞれモーターを持ち、エンジンと共に協調制御される。アク セル操作に対し、極めて自然にモーターが反応してくれるあたりは立派だ

 エスティマハイブリッドの10・15モード燃費(国土交通省審査値)は、リッター当たり20キロとなっている。その6掛けをクリアした。10・15モード値に対して実用燃費は「半分」から「6掛け」というケースが多い(【用語解説】「10・15モード」と「JC08モード」燃費)。

 今回乗ったエスティマハイブリッドは2.4リッターエンジンを搭載している。通常の2.4リッターエンジンを積むエスティマの10・15モード燃費は12.4キロである。つまり、ハイブリッド仕様車の実用燃費は、ノーマル仕様車の10・15モード値とほぼ同じ数値を示したことになる。

上々だった初代プリウスの実用燃費

 「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」と呼ばれるトヨタ方式のハイブリッドは、3つの基本動作を行う。まず、電動モーターでエンジンの動力をアシストする。次に減速時にはブレーキを踏んだ時に熱として捨てられてしまうエネルギーを回収し、それを電力としてバッテリーに蓄え、その電力を再びモーターに利用する。第3に、信号待ちなどでの停車中にはエンジンを切る。この動作を状況に応じて行い、燃料消費をセーブする。1997年に発売された初代プリウスから現在のエスティマハイブリッドまで、この基本動作は変わらない。

 かつて私が自動車雑誌の編集長をしていた時期に、初代プリウスを編集部の足として使ったことがある。その際、正確な燃料消費量を計測するため1cc単位で計測できる燃料流量計を取り付け、エンジンを始動してから切るまでの使用時間を秒単位で測り、実際の走行距離を100メートル単位で常に記録した。2年間に6万キロ以上を走り、膨大なデータを残した。

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