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空理空論よさらば、現場現物が人を育てる

日本人の弱点の「経営力」と「設計力」を高める工学部改革

  • 宮田 秀明

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2007年12月14日(金)

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 このコラムのタイトルにもなっている「経営」と「設計」は、人に教えることが非常に難しい。何事であれ、一方通行の“教授”や“講義”“伝達”では教えることが難しいのだが、この2つは格段に難しい。しかし、「経営力」と「設計力」は最も大切な力だ。

 経営と設計は、英語にすればマネジメントとデザインである。両方ともシンセシス、つまり総合化することであり、アナリシス(分析)やソリューション(答えを出す)という営みとは根本的に違う。非常に大雑把な言い方になるが、日本が弱いのはシンセシスの力であり、強いのはアナリシスの力だ。だからデザインやマネジメントの教育はもっと高めなければならない。

 11月2日の日本経済新聞朝刊の慶応義塾大学塾長のインタビュー記事を見てうれしくなった。来春、慶大大学院に「システムデザイン・マネジメント研究科」が創設されるのだという。私たちの仲間が増えるのだ。

 「システムデザイン」と「マネジメント」は私の最も得意とする分野だし、この10年間、東京大学の中で、この分野の教育を強化することに努めてきた。2000年に“システム創成学科”が創設されたが、そのプロジェクトを主導をしてきたのは私である。これまでは4年生までの学部対象教育が中心だったが、来春からは大学院教育まで一貫して行うようになる。

「経営力」と「設計力」のある人材を育てるため、東大工学部を改革

 大学にも管理業務があり、役職がある。学科長とか専攻長とか学部長である。年の順に担当することもあるし、選挙で選ばれることもある。ちょうど2000年のアメリカズカップに向け、二足のワラジをはいた状態だった私にも、専攻長という管理業務を行う順番が回ってきた。予定では1999年度と2000年度の2年間になる。

 そのまま受け入れるとなると、1999年10月に始まるアメリカズカップの予選と重なることになってしまう。さすがにアメリカズカッププロジェクトと通常の教育・研究の活動に加え、さらに管理業務を行うのは無理だと思った。そうして私が提案して認めてもらったのは、98年と2000年の2年間にして、99年は管理業務から外してもらうことだった。

 1998年4月に専攻長になった私は、同時に工学部長に頼まれて、工学部の企画委員会の委員にもなった。工学部長のアドバイザリーボードである。これをアメリカズカップを理由に断っていれば、今の東大工学部も違ったものになっていたかもしれない。

 担当する仕事には手を抜かないのが、私の流儀だ。だから企画委員会でもたくさんの提案をした。

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