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「夢の船コンテスト」チームの雪辱戦

“プロジェクトベース”の教育を受けて巣立った卒業生たち

  • 宮田 秀明

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2007年12月21日(金)

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 人力で動く乗り物(Human Powered Vehicle)の競技会は多くの国で催され、人気が高い。空なら人力飛行機で飛行距離を競い、日本には琵琶湖ですでに30回以上開催されてきた「鳥人間コンテスト」がある。陸なら自転車の速度競争、そのほかソーラーカーレースやソーラーボートレース、学生F1レースもある。ロボットコンテストも似たようなジャンルに入るだろう。

 こうした大会に参加するのは、学生や素人のチームの場合が多い。彼らにとっては、ものづくりの大切さと面白さを直接体験できる素晴らしいプロジェクトになる。設計から製作を経て最後は競技まで行うから、プロジェクトマネジメントの教育としても中味が濃い。時には、ネジ1本が原因で敗退することもある。「ものづくり教育」のためには最も効果が高い方法だと思う。
 
 このような教育方法は「プロジェクトベースラーニング」(Project-Based Learning)と呼ばれている。人が乗るビークル競技はその頂点にあるものと言ってもいい。ただし、このような効果的な教育方法が思ったほど普及していない。その最大の理由は、教員の負担が重くなることにある。

「先生、東大チーム進まないですね」

 大学に転職して数年ぐらいたち、このようなプロジェクトベースの設計教育を3、4年生に対して始めていた私は、「夢の船コンテスト」という番組の企画に協力していた。
 
 そして番組を具体化する途中で、テレビ製作会社のプロデューサーに解説者役として指名され、40歳を超えたばかりだった1991年から3年間、年1回だけ所ジョージさんとテレビ番組に出演した。90分の番組で、私が解説者、所さんがコメンテーターを務めた。

 1991年の第1回大会の参加チームは高専や大学の学生チームから社会人チーム、同好会チームや個人チームまで多彩だった。参加チームは最初100ぐらいだったが、翌年には300ぐらいにまで増えていった。

 もちろん私の指導する東大チームも参加した。ところが、第1回大会の東大チームは予選レースでスタート位置から1メートルも前進しなかった。2人乗りの双胴船の上で、必死にペダルを踏んでいるのは、後にアメリカズカッププロジェクトで私の右腕、左腕になった2人のK君だ。しかし全く進まないのだ。

 所さんに言われた。「先生、東大チーム進まないですね」。
 
 翌年の第2回「夢の船コンテスト」に備えて、私は次の学年の学生を強力に指導した。2年連続してぶざまな姿をさらすことはできない。

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