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気候変動より深刻な資源枯渇「危機は2020年より前に到来」

  • 金子憲治

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2008年1月7日(月)

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 1972年に出版され、大きな反響を呼んだ『成長の限界』。地下資源や食料、水などの制約から経済成長には限界があると説いた。著者の一人であるデニス・メドウズ氏に35年経った今日の状況をどう見るか聞いた。(聞き手は金子憲治=日経エコロジー編集)

『成長の限界』を上梓した当時に予想したことと今日の状況を比べ、最も違っていることは何ですか。

メドウズ 72年当時、危機が表面化するのは直感的に2020年ごろだろうと考えていました。しかし、現在、気候変動問題をはじめ、食料や水の問題など、いくつかの問題で既にその深刻さが顕在化しています。2020年よりずっと早く危機が訪れる恐れが高まっています。

日本政府は「2050年までに全世界の温暖化ガスの排出量を半減する」との目標を表明しました。

メドウズ 2050年では全く間に合いません。今回のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書には、ここ2年の最新の調査・研究データは報告の対象になっていません。だが、こうした最近のデータにはより深刻な事態を示すものが増えています。

 気候変動問題は、今から対策を打って大幅にCO2排出を減らしても、もう手遅れだろうとの悲観論も強まっています。仮に気候変動問題がなんとか解決しても、先進諸国の人々が今の生活習慣を続ける限り、また別の環境問題が深刻化していくでしょう。

 そもそも化石燃料の消費量だけを考えれば、資源枯渇により2050年には今の半分以下になるはずです。ここ数年、気候変動が環境問題で最大の焦点になっていますが、実は温暖化よりも資源枯渇の方が先に深刻化します。我々のシナリオでは、最初に経済成長の制約要因になるのは食料でした。そして、現在既に1人当たりの食料生産量はピークを過ぎたとの見方もあります。

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