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ウルフルズの挑戦が、米国でブルースファンに響いてます

2008年 新しいチャレンジの年

  • 須田 伸

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2008年1月8日(火)

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 新年明けましておめでとうございます。「Web2.0(笑)の広告学」、2008年最初のテーマは「ソフト商売の変化」です。

 ここでいうソフトとは、音楽だったり、映画だったり、サービスだったり、いわゆる「ハードウェア」と対極の概念で使われる言葉のことですが、この変化の胎動は昨年から既に始まっており、今年はさらにスピードアップすると見ています。では、最近のいくつかの事例を紹介することから始めましょう。

「あなたの好きな値段で払ってください。タダでも結構です」

 レディオヘッドというイギリスのロックバンドが、2007年の10月からインターネット上で新アルバム「In Rainbows」をダウンロード販売していました(現在は終了しています)。ただし「販売」といっても、定価があるわけではなく「あなたのお好きな代金をお支払いください」というやり方でした。「0円」つまり、まったくのタダでのダウンロードも可能だったのです。

 そんなことをしたら、誰もお金を支払わないのではないか、と思われるかもしれませんが、実際には平均で8ドル、約1000円が支払われたということです。当然、まったく支払わない人もかなりいたわけで、10ドル、20ドル支払った人たちが平均値を引き上げた結果とも言えます。

 アルバム1枚あたり約1000円という収入は安いと思われるかもしれませんが、通常のCDのパッケージした場合にかかる原価や流通マージンを考えると、かなりいい数字だと思います。また、タダでダウンロードする「ひやかしユーザー」や「一見さんユーザー」は、通常のレディオヘッドのファンとは異なる可能性が高く、彼ら自身、そして彼らをインフルエンサーとしてその先の多くの人たちに「レディオヘッド」というバンドと接触する機会をつくれていることを考えると「0円だから泥棒」ということでは必ずしもありません。

 「0円」でダウンロードした人がきっかけで、CDのパッケージ版(「In Rainbows」は現在、CDとして販売されています)を店頭で購入したり、チケットを購入してコンサートに足を運んだり、バンドの関連商品を購入したりすれば、さらなる収益につながります。今回のダウンロード販売を、「販売」と同時に「プロモーション」という見方から眺めると、違った風景が広がっています。

 またこうした動きが加速すれば、これまでごく当たり前のこととして中間マージンを得ていた中間業者の多くが、今後、新しい付加価値や存在理由をつくっていかないと滅びてしまうという危機的状況に追い込まれることも十分ありえます。

ウルフルズ、全米で6位!

 音楽つながりで日本のバンドの話をしましょう。「バンザイ ~好きでよかった~」などのヒット曲で有名なウルフルズは、2007年にそれまでの東芝EMIからワーナーミュージック・ジャパンに移籍しました。そして、アメリカNo.1のSNS「マイスペース」で自分たちの楽曲を試聴できるようにしました

 やがて「あんまり小唄」という曲が全米のブルースファンの間で話題になり、アップルのiTunes Storeで販売されると、全米ブルース部門で第6位の販売を記録したのです。SNSを使った無料プロモーション活動が、ダウンロード販売という形の「実売」に直結したのです。

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