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iPS細胞の臨床応用には高いハードル、創薬プロジェクトは大きな進展

2008年、どうなる日本の医療【第4回 バイオ編】

  • 橋本 宗明

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2008年1月15日(火)

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 京都大学再生医学研究所教授の山中伸弥氏らが開発に成功したヒトiPS細胞(誘導多能性幹細胞)。万能細胞とも呼ばれ、再生医学に大きな進歩をもたらす研究として世界を驚かせた。高い増殖能力とさまざまな細胞へと分化できる多能性はヒトES細胞(胚性幹細胞)に匹敵する。

 ES細胞はヒト受精卵から作成するため、慎重な運用が求められ、しかも拒絶反応が起きやすいという欠陥があったのに対して、iPS細胞は自分自身の皮膚から作ることができるので、これらの問題をクリアできる。

 政府も2008年度予算原案でiPS細胞研究を含む再生医療研究費として10億円を計上、山中教授も「チームジャパンでiPS細胞の研究を進める全国規模のネットワークを作りたい」と意欲的だ。

 ただし、iPS細胞の研究がすぐに細胞移植などの再生医療に臨床応用できるかというと話は別。実用化の前に臨床試験で有効性や安全性を確認する必要があるほか、それ以前に動物実験などでどのような疾患の治療に使えるかを確かめる必要がある。また、iPS細胞を作り出す技術自体もまだ改良の余地があり、実用化までにはまだまだ時間がかかるだろう。

バイオベンチャーが再び脚光

 2008年のバイオの最大の話題は、バイオベンチャーが再び脚光を浴びそうなことだ。

 2007年12月21日、ジャスダック証券取引所の新市場NEOにバイオベンチャーのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(愛知県蒲郡市)が上場した。NEOへのバイオベンチャーの上場はこれが初めて。また、再生医療の事業化を目指すベンチャーで初めての株式上場ということもあって注目されたが、残念ながら初値は公開価格の12万円を2割下回り、公開価格割れしたまま同日の取引を終えた。

 バイオベンチャーとしては、07年に同社のほか、免疫生物研究所(群馬県高崎市)が大証ヘラクレスに、ジーエヌアイ(東京・千代田)が東証マザーズに上場したが、いずれも初値は公開価格を割り込み、株式市場のバイオに対する厳しい見方を反映した格好となった。

 しかし、08年にはその見方も少し変化するのではないかと筆者は考えている。アンジェスMG、そーせいなど、既に上場しているバイオベンチャーの銘柄で、開発中の創薬プロジェクトに幾つかの進展があると見られるからだ。アンジェスMGの遺伝子治療薬承認申請と、ムコ多糖症治療薬の承認取得はその象徴となろう。

 加えてタカラバイオのように、赤字経営が当たり前とされがちなバイオベンチャーの中にあって、黒字体質を安定化しつつある企業もある。

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