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いざベトナムへ、「フェスティバ」を探す旅

  • 河岡 徳彦

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2008年1月24日(木)

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 年末年始に旅行をしようかとベトナム観光旅行のパンフレットを見ていましたら、「現地でタクシーに乗ると過剰請求されることがある」との注意書きがありました。私の目を引いたのは、その文章とともに掲載されていたタクシーの写真です。車に見覚えがあります。よく見ると「プライド」ではありませんか。

 かつてマツダが開発した「フェスティバ」の5ドアー・ハッチバックセダンです。韓国の起亜自動車がマツダからライセンス供与を受け、生産していました。フェスティバは私がマツダ在籍時に、開発に深く関わった車です。1986年に発売し、RJCカーオブザイヤーを受賞しました。

 写真を見て、「そうか、いまだに活躍しているのか」と感心してしまいました。現役でタクシーとして頑張るフェスティバをむしょうに見たくなって、ベトナム・ホーチミン市(旧サイゴン)に行くことにしました。すでに多くの方がベトナムをご存じだと思いますが、私にとっては初めての国です。

道路を泳ぎ回るバイクの群れ

 最近、国際線空港ビルが完成したばかりのホーチミン空港は、成田空港にも少し似た落ち着いた色使いとシステマチックな作りの空港でした。南国らしさはあまり無く、良い意味で世界のどこにあってもおかしくない雰囲気です。

 入国審査ではいきなり「ティケット!」と言われ、「すみません、何でしょうか?」と丁寧に聞き返すと、高圧な鋭い声で再び「ティケット!」と言われました。「ああそうか、帰りのフライトのデポジットとしてチケットと見せろと言っとるのか」と分かったのですが、空港職員の態度からして、やっぱりここは社会主義国なのだと再認識いたしました。

 出足から緊張させられましたが、遅い夕刻の空港を一歩出ると、そこは真にアジアの国でした。外は凄い数の人が埋め尽くしており、「俺のタクシーに乗れ」とばかりに何人もまとわりついてきます。しかしながら、私が乗りたい古いフェスティバは皆無です。目に付くのは、新しいトヨタ自動車「カムリ」、メルセデスのCクラス、BMWの5シリーズ、ホンダ、GM大宇、それに現代自動車などの高級車群でした。

 昨年末、大学で行われたホンダの企業説明会で、現地デザイン市場調査の結果報告の1つとしてベトナム交通事情の紹介がありました。ベトナムには訪れた人を圧倒するバイクの世界があり、毎日、あらゆる方向に走り回るバイクの群れが見られるとのことでした。フェスティバもさることながら、それも実際に見てみたいと思っていました。

図版

ホーチミン市内を走る大量のバイク

 ホテルの送迎車に乗って新空港の秩序あるロータリーを離れると、いきなりそれは現れました。私の乗ったフォード「トランジット」にまとわりつくがごとく、前、後ろ、横と、大量のバイクの群れが道路を泳ぐように迫り来るではないですか。これは現実なのかと、しばらくは目が点になりました。

 多くのライダーは顔が見えないくらいの大きなマスクと、やたらとディカール(シール)を張った小さめのヘルメットを装着し、背筋を伸ばしたスタイルで姿勢よく走行しています。よくぞこれだけの数が走り回って事故が起きないもんだと感心していましたら、突然軽い接触音がして目の前でバイクが横転。「ありゃー、これは大変」と周囲のバイクが止まります。それまで大量のバイクが泳ぎ回っていた動画の画面が一瞬静止しました。

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