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ビーフは温暖化の始まり、でも一体どうすれば

  • 浜田 基彦

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2008年2月4日(月)

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 「肉なんて食べなけりゃいいんです」。教授が言い出した。教授の前には野菜の皿、私の前にはビーフの皿。どうもすみません。

 お世話になっている大学の教授との会食。話題は、バイオ燃料用途と食糧用途による穀物の奪い合いだった。

 バイオ燃料は、今のところ唯一の枯渇しない自動車用燃料だから、自動車関係者にとって、これが“悪役”になることは頭が痛い。しかし、食べられるはずの穀物を燃やしてしまうのだから、悪役であることは否定できない。食糧、地球温暖化、自動車用燃料が絡み合う問題だ。

確かに、すごい量になる

 牛を食べないとどうなるか。試しに計算してみた。最大勢力だろうから、トウモロコシを食べる牛だけを対象にする。バイオエタノール生産が始まる前、全世界のトウモロコシ生産量は6億~7億トンだった。そのほとんどが飼料というから、遠慮して6億トン。豚や鶏が半分食べるとして、3億トンは牛が食べることになる。

 無茶な仮定だが、これを牛に食べさせるのをやめるとしよう。牛肉が減るが、人間には代わりにトウモロコシで我慢してもらう。トウモロコシを食べていた乳牛には牧草で我慢してもらう。

 「飼料効率」という数字がある。牛は体重を1キログラム増やすのに約10~11キログラムの飼料を必要とするので、飼料効率は10%。牛が飼料を食べると、飼料の10%だけ体重が増えるということだ。豚は25~33%、ブロイラーは46%だというから、牛は大食いだ。

 この飼料効率によれば、3億トンのトウモロコシは、3000万トンの牛肉に化ける。つまり、3億トンのトウモロコシを牛に与えなければ、世界から牛肉が3000万トン減ることになる。今の牛肉生産量が6000万トンだから、半減だ。

 人間はその代わり、3000万トンのトウモロコシを食べる。3億トンのうちの3000万トンを食べても、まだ2億7000万トンが浮いている。これでバイオエタノールを作れる。

 1トンのトウモロコシからは337リットルのバイオエタノールを作れる。よって2億7000万トンのトウモロコシからは900億リットルのエタノールができる計算になる(ここでは取りあえず古めの技術を前提にした数字を使った。粒だけでなく、芯も含めてトウモロコシをエタノールにする技術もできつつあり、この数字は日々大きくなっている)。

計算では1.3億トンのCO2排出量削減

 エタノールの発熱量はガソリンの60%しかない。だから900億リットルのエタノールの発熱量は、550億リットルのガソリンに相当する。エタノールを900億リットル作ることで、550億リットルのガソリンが余ることになる。

コメント15件コメント/レビュー

バイオ燃料云々もさることながら、とうもろこしを牛の飼料として大量消費していることがそもそも問題のような感じがしますが。牛を食べるのを控えて、トウモロコシ畑を森林に戻すようなことをする方が環境にやさしいのでは?(2008/02/05)

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いただいたコメント

バイオ燃料云々もさることながら、とうもろこしを牛の飼料として大量消費していることがそもそも問題のような感じがしますが。牛を食べるのを控えて、トウモロコシ畑を森林に戻すようなことをする方が環境にやさしいのでは?(2008/02/05)

「食べても燃やしても最終的に出るCO2の量が同じ」を書いた者ですが、水の循環のように炭素も人間が食った後の廃棄物から微生物に分解(微生物の燃料)され、そこでCO2になる。最近思うのだが人が食うて排気する以降の事を外すとか、ちょうど1手先しか読まない風潮があるのが怖い。有機物などの形でストックされている期間が長いほど、その蓄積が増加する時点においては吸収とみなされるけど、安定期を考えると差し引きゼロ。森林を燃やすなどは一時的マイナス。ストック期間を削る行為は増加には繋がります。微生物分解はまだ早い方で、この極端に悪い例が石炭等長期保存炭素の放出。態々炭素固定をCO2から行うより、石炭をそのままにしておく方がマシかどうかを考えない人もいるので困る。(2008/02/05)

つまり、牛の出すCO2が問題だということですか?牛が出す分を車に転用しようという話のようですが、牛が出すゲップや排泄物を分解してでるメタンやCO2の量とバイオエタノールを燃やして出るCO2の量の比率がイメージできないのですが。ここで問題になるほど大量のCO2を牛が出しているということなのでしょうか。牛が食べた場合どんなにがんばって分解しても有機物は残るでしょうからなんとなく燃やすほうがCO2の排出は多い感じがしますが。(2008/02/05)

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