• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

古いままの設計図で日本を経営できるのか

国の衰退を食い止める「制度設計」の出番

  • 宮田 秀明

バックナンバー

2008年2月8日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「いつまで分析ばかりやっているの。100年間分析を続けたって、何も生み出されないぞ」。修士論文の研究が追い込みの段階に入っている2人の修士課程2年生の学生に向かって、私は言った。
 
 1人は通信販売企業の経営支援システムを、もう1人は書店展示設計法を研究テーマにしている。学生に教えたいのはビジネスモデルの設計だ。私にとってはかつては船というハードウエアが設計の対象で、今は経営かビジネスが対象だが、特に創造的な設計という点では共通している。

 書店展示設計法の研究では、全国の書籍販売データと対象書店のすべてのデータを使って、書店全体の商品回転率と粗利益率を最大にするシステムを設計するのが目的だ。通信販売企業の経営支援システムの研究では、顧客診断を行って、リマインド(注文忘れの防止)やリコメンド(商品推奨)を自動的にするシステムの開発を目指している。

 「設計って、優れた部品を開発して組み合わせることによってできると思っていました。だから分析によって優れた部品を作るのが大切と思っていたんです」。書店の経営の分析を延々と繰り返していた学生が答えた。

 「それも設計だけど、類似品を作るための組み合わせの設計だね。創造性の低いものしかできないよ。創造的な設計は、分析によって現状のシステムの仕組みと機能と問題点を徹底的に理解したうえで、新しいシステムを考え、その仕組みがこれまでの問題点を解消するように構成して、優れた機能を実現させるようにすることだ」と私は答え、さらに説明した。
 
 「今までにないモデル、構造、アーキテクチャー、システムを創り出すのが設計の目標で、そのためには構想力が必要になる。だけどこの力を獲得するのは難しい。社会に出たらたくさんの場数を踏むんだね」

国の経営とは、正しい行政サービスモデルを設計すること

 設計は大変難しい仕事だ。類型的な設計のできる人は多いが、創造的な設計のできる人は少ない。民間企業なら新商品の設計と新しいビジネスモデルの設計が大切だ。これができなければ、他社に負けて、いつかは衰退してしまう。

 創造する力の中で設計力は大きな位置を占める。経営者になる方は自ら、この2つの設計のうちのどちらかを実践した経験があることが望ましい。それがなければ、この2つの設計の重要さを強く認識して、そのための環境を作り、人を育てるのがいい。
  
 国の経営、つまり行政にとって大切なのはその時代に即した正しい行政サービスモデルを設計することだ。制度設計という言葉があるように、予算の配分は正しい制度設計を行ったうえで行ってほしい。そうでなければ予算の費用対効果は低くなってしまう。

コメント28件コメント/レビュー

最後の少子化対策をフランスの例を上げて話されたのにはがっかりした。日本人の価値観をもう一度整理しようではありませんか。地球温暖化問題のような大それた問題を取り上げる前に環境を美しく道、海岸、人が集まる所にゴミを散らさない教育、マナーのある喫煙。地方におけるその土地の地形を利用した豊かな都市創り、待ち創りを条例を制定して待ちの人達が決める。大きな町をまねっこした中小不動産業者の乱開発を条例で防ぎ公共の道路、空間(ゴミ、救急車、配達の車、駐車等)を最初から予定する。学校、病院等の周辺はスペースを取り郵便局等を併設する等民間のアイディアを募り街創りをしたらと思います。昔の大名の替わりに少数精鋭の議会がボランティアを含めた優秀な人材を募り是非動くようにしたらと思います。愛郷心のある実力者次第で地方が変わると思います。(2008/02/12)

「宮田秀明の「経営の設計学」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

最後の少子化対策をフランスの例を上げて話されたのにはがっかりした。日本人の価値観をもう一度整理しようではありませんか。地球温暖化問題のような大それた問題を取り上げる前に環境を美しく道、海岸、人が集まる所にゴミを散らさない教育、マナーのある喫煙。地方におけるその土地の地形を利用した豊かな都市創り、待ち創りを条例を制定して待ちの人達が決める。大きな町をまねっこした中小不動産業者の乱開発を条例で防ぎ公共の道路、空間(ゴミ、救急車、配達の車、駐車等)を最初から予定する。学校、病院等の周辺はスペースを取り郵便局等を併設する等民間のアイディアを募り街創りをしたらと思います。昔の大名の替わりに少数精鋭の議会がボランティアを含めた優秀な人材を募り是非動くようにしたらと思います。愛郷心のある実力者次第で地方が変わると思います。(2008/02/12)

基本設計を輸入するというのは、明らかな劣勢にあるときには有効だと思う。が、トップ争いに加わった段階でそれをやれば金に飽かして努力を怠っているとみなせる。今の50代以上の世代はそういう金に飽かした成功体験に縛られてしまって安直な手段を選り好みする傾向が強いと思う。また、会社の隆盛を決めるのは怪しげなカルテルだと思っているから尚更だ。仮に良い物が出来ても、金で買うか立場を使って収奪すればいいと思っている。また、それを隠す必要が無いと思っているか、隠すのが非常に下手である。(2008/02/12)

なんというか、そこらの素人さんがブログで流していそうな記事ですね。正直、読む時間にかかった時間を返して欲しいくらいです。(本当は、コメントを各時間も惜しいのですが、いわゆる「晒し上げる」ことで、記事を厳選して欲しい、そしてRSSから記事を探す際に「よりよい記事」の率を上げて欲しいからです。)さて、どうして「時間の無駄」かというと、1つに内容が憤りの域を出ていない。2つ目に提案がない。(「他国の真似をしろ」が提案ならば、何を真似するのかが全くない。)3つ目に分析がない。(フランスの出生率がV字回復した理由が(筆者の私見でさえ)書かれていない。当然、提案をすれば問題点(過去との整合性や起こるだろう事態の想定など)も必要になるのですが、そこまで言うレベルじゃないですね。(2008/02/11)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長