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夜明けが迫るサービスロボット市場

  • 山口 毅

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2008年2月28日(木)

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 「サービスロボット」という言葉が、新聞、テレビ、インターネットなどのメディアで、昨今頻繁に使われるようになってきた。サービスロボットとは、文字通り「サービス」を提供するロボットである。だが、家事手伝い、掃除支援、介護支援などの実用的なロボット、あるいは企業のプロモーション活動に利用されている2足歩行型の「ASIMO(ホンダ)」や、娯楽目的のペットロボット「AIBO(ソニー)」など、人によって想像するものは異なるだろう。

図版

図1 サービスロボットの定義(NRI作成)
* 画像をクリックして拡大

 実は、サービスロボットに明確な定義はない。オフィス・家庭・公共空間などで、我々の生活に密着して付加価値サービスを提供してくれるロボットすべてを含む。具体的には図1に挙げるような用途のロボットが考えられる。なお、経済産業省の定義では、エンターテインメント(含むペット)型ロボットも含める。しかし、ここではそのような付加価値の低い機能を提供するロボットは含めないこととする。また、導入個所が限定的でかつ技術的難易度が非常に高い災害対策、宇宙・深海調査などの特殊環境下で働くロボットも含めない。

 2005年に開催された愛知万博。別名「ロボット博」とも呼ばれ、この万博から「サービスロボット」は本格的に注目を浴びるようになった。ロボットアニメなどでロボットに慣れ親しんでいる日本人は、これを期に、実体の伴うロボットを見ることで、様々な期待をロボットに対して抱いたのではないだろうか。その後、「サービスロボット」に対する政府、企業の取り組みは、ロボットそのもののアピールから、実際にビジネス化を目指した取り組みに舵を切るようになった。

機能レベルと価格のバランスが市場拡大のカギ

図版

図2 2012年度までの国内サービスロボット市場予測
(ハード販売のみ、資料出所:NRI)

 野村総合研究所(NRI)では、2007年度のサービスロボット市場は40億円程度と推計している。今後、利用者が求める機能レベルとロボットの持つ機能レベルが近づき、かつ、低価格化が少しずつ進むことから(「機能レベル」と「価格」のバランス化)、市場は拡大していくと考えられる。NRIでは、政策の後押しと民間企業の努力によって、2012年度には市場規模が260億円程度まで拡大すると見ている(図2)。本格的なサービスロボット市場の立ち上がりは、2012年度以降となるだろう。また、ハード販売に加え、将来的にはロボットを利用したサービス提供による市場の立ち上りも期待される。

 ここで言う利用者の求める「機能レベル」とは次のようなことを指す。例えば、掃除機型ロボットに利用者が求める基本的機能は、“ゴミを吸引する機能”と“自律的に動く機能”である。吸引力は通常の掃除機と同等レベルのものを求め、さらに自律機能も自宅の居間のみならず全部屋を動き回るレベルまで求める利用者は多いはずである(掃除機型ロボットに求める機能レベルは、利用者によって異なる可能性はある)。

 この求める機能が実現されずに、通常の掃除機の倍以上の価格で販売されれば、購入に至る人は少ない。しかし、機能レベルがある程度改善され、通常の掃除機と同等価格になれば(価格に割安感を感じれば)、購入に結びつく可能性は高まる。

 このような「機能レベル」と「価格」のバランスが取れれば、購買に結びつくという状況は、すべてのロボットに当てはまると言える。

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