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リニアモーターカー再浮上、トンネル暖めませんか

  • 浜田 基彦

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2008年3月10日(月)

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 「通常の新幹線より数百~1000円高い程度」。ずいぶん踏み込んだものだ。JR東海の葛西敬之会長が明らかにした、リニアモーターカーの運賃だ。2月28日にはボーリング調査が始まり、リニアモーターカーは2025年の中央新幹線実現に向けて進み始めた。

 再建事業団も含めたJRの意思として、リニアが実現するとは100%信じられなかったのだろう。その証拠に汐留も品川も土地を売ってしまった。駅はどうするんでしょうか。

 そんな状態から浮上し、一人立ちするところまで来たのだから大きな前進である。お祝いに1つ提案しておこう。「トンネルを暖めましょう」という簡単な話だ。

「高熱隧道」再び

 正直、リニアのエネルギー消費は新幹線よりは増えるだろう。速度が2倍として空気抵抗は4倍。下側をカバーできる分はプラスだが、帳消しにはならない。断面積が小さい分は有利だが、それだけ定員も減る。1人当たりではどうか。省エネを徹底し、新幹線に近づけないと、「数百~1000円プラス」は実現しない。

 時速500キロも出すと、抵抗の大部分は空気抵抗だ。空気抵抗は空気の密度に比例する。そして空気の密度は温度に反比例、細かく言うと絶対温度に反比例する。

 リニア新幹線の延長の8割がトンネルだという。何しろ通るのが東海道線コースでなく、平地のない中央線コースだ。公害問題が厳しい現状では街中も地下にした方が安上がりかもしれない。

 そのトンネルの中の空気を暖めてはどうだろう。温度は50度程度で十分だ。というより、それ以上は難しい。保守、点検で人が入ることもあるし、非常時には乗客に降りてもらう事態もあるだろう。50度なら苦情で済むが、それ以上では防護服だの何だの、大げさな話になる。

 外気温は普通なら5~35度、中を取って20度。50度にすれば30度上がる。密度は、絶対温度300度前後での30度だから10%くらいは下がる。空気抵抗はその分、やはり約10%下がる。本当は空気の粘性も変わるのだが、細かい計算はここではしない。

コメント13件コメント/レビュー

なかなか面白いアイディアで感心しました。このような実験を研究機関で行ってみると面白いかもしれませんね。ただ、他の方のコメントでご指摘があったとおり、列車によるトンネル内の気圧変化、エネルギー効率、メンテナンス等の問題が山積しそうですね。研究がうまくいったら、南アルプスの地熱を利用して最高速度区間ではトンネル暖房、他の区間では列車風や太陽光も併用して0.8気圧程度に減圧するというようなハイブリッド案も面白いと思います。このあたりは、JR東海さんでもいろいろ研究されているとは思いますが、今後のいろいろな技術展開が楽しみですね。(2008/03/16)

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なかなか面白いアイディアで感心しました。このような実験を研究機関で行ってみると面白いかもしれませんね。ただ、他の方のコメントでご指摘があったとおり、列車によるトンネル内の気圧変化、エネルギー効率、メンテナンス等の問題が山積しそうですね。研究がうまくいったら、南アルプスの地熱を利用して最高速度区間ではトンネル暖房、他の区間では列車風や太陽光も併用して0.8気圧程度に減圧するというようなハイブリッド案も面白いと思います。このあたりは、JR東海さんでもいろいろ研究されているとは思いますが、今後のいろいろな技術展開が楽しみですね。(2008/03/16)

もし事故や故障、災害が発生し、乗客が避難しなけらばならなくなった場合どうするのか。高齢者や乳幼児を気温50度の中で出口まで歩かせるのだろうか?また電力や軌道保守の担当者も50度の中で保守作業するのだろうか?鉄道や航空機は非常時の安全性だけでなく、常時の保守性も十分に考慮して建設されなければならないが、自動車的発想の筆者にはこういった視点が欠落しているようだ。(2008/03/11)

発想そのものはシンプルですが、面白いです。特にチューブ状の軌道を走行するリニアという特殊性を考えると、一見「それもありか…」と思わせてくれます。しかし、トンネル出口から押し出される大量の熱風をどう処理するか…これを現実的に考えると大変なことになりそうですね。発電に使ったら結局リニアの負荷になってしまうし…。そもそも技術的な実現性の可否ばかりを議論しており、山岳環境への多面的な影響を完全に無視しているように思います。この点で旧来の環境破壊型開発と変わらない主張だといえます。是非、環境への影響をリスクとして十分に考慮しなければならないことを加えて欲しいところです。(2008/03/11)

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