サントリーは青いバラを、2009年から商品化する。国内で遺伝子組み換え生物を商業栽培するのは初めてのこと。国は導入遺伝子が生物多様性に悪影響を及ぼさないと判断し、1月末に栽培を承認した。
青いバラは、サントリーが14年の歳月をかけて2004年に開発に成功した夢の商品だ。バラには赤や黄、白など様々な色が存在するが、元々青い色素が無いために、青いバラは存在しなかった。サントリーはパンジーなどから青紫の発色遺伝子を取り出し、栽培バラに組み込むことで、青いバラを実現した。
2009年の商品化を目指して国内での栽培を予定するが、それには遺伝子組み換え生物の使用や栽培などを規制したカルタヘナ法の第1種使用規程の承認を得る必要があった。
サントリーは第1種使用規程の承認を得るため、遺伝子組み換えバラの「生物多様性影響評価書」を国に提出。青いバラが、(1)野生バラと競合するか、(2)有害物質を作るか、(3)野生バラと交雑するかを評価したもので、国は学識経験者の意見を聞いて審議し、1月31日に承認した。
環境省によれば、既に127件の遺伝子組み換え生物が第1種使用規程の承認を得ている。ただし大半はトウモロコシや大豆などの農作物。このうち実際に国内で商業栽培されている例は無いという。
日本の消費者は遺伝子組み換え食品に強い抵抗感を示すため、遺伝子組み換え農作物の栽培に踏み切る生産農家は少ない。北海道のように遺伝子組み換え作物の栽培規制条例を制定する自治体ある。青いバラが栽培されれば、国内初の試みとなる。
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。











