図1●NAND型フラッシュ・メモリーの容量別需要の推移(2008年〜2010年予測) 出所:日経マーケット・アクセス
図2●NAND型フラッシュ・メモリー需要の用途比率(2008年〜2010年予測) 出所:日経マーケット・アクセス
NAND型フラッシュ・メモリーの需要が急増している。NAND型フラッシュ・メモリーと言ってもピンと来ない読者も、デジタル・スチル・カメラ(デジカメ)の画像を記録するメモリー・カードと言えば納得いくのではないだろうか。そのカードの中身がNAND型フラッシュ・メモリーだ。
2000年にメモリー・カード1枚の容量は8Mバイトが主流だったが、2007年には1Gバイトが主流になった。すなわちカード容量は100倍以上に拡大したことになる。読者の家でも、壊れたわけでもないのに使わずに転がっている小容量のカードがいくつかあるのではないだろうか。
どんどんカードの容量が増加するので、既にカードを持っていても、より便利な大容量カードを購入するユーザーが増えている。大容量になれば残りの容量を気にせずに、いくらでも撮影できる。そうなると前のカードはもう必要なくなってしまう。こうしてカードの買い替え需要は急速に拡大している。
カード以外にもNAND型フラッシュ・メモリーの需要を膨らませているものがある。米Apple社の「iPod」である。音楽などの記録にNAND型フラッシュ・メモリーを搭載している。ハード・ディスク装置(HDD)を搭載するモデルもあるが、NAND型フラッシュ・メモリーの容量がどんどん拡大するため、NAND型フラッシュ・メモリー搭載機がシェアを上げている。
その他にもUSBスティックや携帯電話機向けでNAND型フラッシュ・メモリー需要が増える一方だ。そして、今後はパソコン向けでもNAND型フラッシュ・メモリーの需要が増えそうだ。
2012年の最大用途はパソコン
日経マーケット・アクセスでは、NAND型フラッシュ・メモリーを搭載する機器とそこに搭載される容量を推定することで、2012年までのNAND型フラッシュ・メモリー需要を試算した。その結果、2012年には、32Gビット(4Gバイト)品の需要が約34億個で最も多い(図1)。ビット換算した全体需要では、2007年の10倍超に増大する。
その内訳は、2008年と2012年では大きく変わる(図2)。2008年はメモリー・カード向けが最も多く約48%、続いて携帯オーディオ向けが21%。しかし、2012年にはパソコン向けが61%で最大用途になる。世界全体のパソコン生産台数のうち約28%がNAND型フラッシュ・メモリーを搭載すると仮定した。
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