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北京モーターショーの本気度

東京モーターショーを蹴散らす盛り上がり

  • 牧野 茂雄

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2008年4月23日(水)

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 4月20日、雨の北京。会場を郊外の新国展(北京中国国際展覧中心新館)に移したオートチャイナ2008(第10回北京国際汽車展覧会)が開幕した。広さ18万平方メートルの展示エリアに約2100社が出品し、会期は4月28日までである。会場内を歩いていると、ここが中国だとはとても思えない。日米欧の自動車メーカーがほぼ総出演である。漢字で書かれたメーカー名が、かろうじて「ここは中国」と認識させる材料だ。今回のオートチャイナは、これまでとは明らかに雰囲気が違う。

 新国展へは第5環状路付近からタクシーで約15分。しかし、会場周辺は大混雑で、2キロほど手前から1時間かかった。例によってプレスデー(報道公開日)とは名ばかりで、一般客の方がはるかに多い。しかし、今回のオートチャイナは前回までとはいろいろなところが違っている。筆者自身、北京や上海、広州など中国のモーターショー取材はこれで12回目だが、いまや物産展の隣で自動車を並べているような1990年代のショーが懐かしい。フランクフルト・メッセを思わせる広大な展示館の1階フロアはすべて、完成車メーカーの展示で埋め尽くされた。感覚的には東京モーターショーの3倍だ。

アウディ「Q5」は、本国ドイツでなく北京で世界初公開された

アウディ「Q5」は、本国ドイツでなく北京で世界初公開された

 2000年からは、上海と北京が交互の隔年開催となり、この2つのモーターショーが中国を代表するショーになった。このほかにも広州、南京、瀋陽、ハルピン、さらには新疆ウイグル自治区のウルムチなど、筆者の知るかぎりでも年間20ほどのローカルショーが開催されている。米国では毎週どこかの州でモーターショーが開催されている(年間50以上!)が、中国もそれに近づいてきた。

 上海ショーは1990年代末からドイツの見本市支援会社であるハノーバー・メッセが運営を行っていたため、プレスパスの発行はスムーズだった。2007年の上海ショーは、ネットで事前登録を済ませていれば発行まで数分。前回までの北京ショーは、主催者のウェブサイトで事前登録しても中国在住の中国人以外は現地で長蛇の列に並ばされたが、今回はわりとスムーズだった。上海も北京も、プレスセンター運営はタイヤメーカーの仏ミシュランが後援しており、英語を話せる小姐(シャオジェ)が丁寧に対応してくれる。国際ショーを名乗れるレベルになった。まず、ここが前回までとは違う。

まさに万国自動車ショー

 さっそく会場へ。空港同様にX線の荷物検査と金属探知器のチェックを一応受け、展示館「W1」から取材を開始した。新しい建物だが、あちこちで雨漏りしているのはご愛嬌。ひとたび足を踏み入れると、そこはまさに万国自動車ショーだった。

前回の北京ショーに出品された「どこかで見たようなクルマ」が発売さ 
れる

前回の北京ショーに出品された「どこかで見たようなクルマ」が発売さ れる

 前回の北京ショーもなかなかの規模だったが、工期の遅れによって新会場での開催が断念され、展示床面積が当初の予定よりかなり減ったことで、主催者から出展取りやめを求められた中国メーカーが数社あった。今回は広大な新会場を得て、日欧米と中国のメーカーがずらり揃った。「世界で最も販売モデル数の多い自動車市場」の姿が凝縮された会場だ。ここも前回までとは違う。

 展示ブースでは、8頭身美女が展示車の隣でほほ笑み、大音量で音楽が鳴り響く。どのブースにも必ず女性コンパニオンがいるというのは東京、ソウル、バンコクといったアジアのショーに共通した現象だが、今回は少々雰囲気が違う。単なる露出趣味ではない優雅な衣装が増えた。ブロンドヘアのコンパニオンも増えた。音楽はロックやヒップホップばかりではなく、クラシックも流れている。

コメント4件コメント/レビュー

中国は第2位の自動車市場に育っているが、そもそも自動車を走らす道路やガソリンの確保ができるんでしょうか?このままでは破綻するのが火を見るより明らかで、外国自動車メーカーに対して何らかの要請があると思います。(2008/04/24)

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いただいたコメント

中国は第2位の自動車市場に育っているが、そもそも自動車を走らす道路やガソリンの確保ができるんでしょうか?このままでは破綻するのが火を見るより明らかで、外国自動車メーカーに対して何らかの要請があると思います。(2008/04/24)

彼らは商売をしているのであって、結局はお金があるところに注力するのは当たり前。ジリ貧で先のない島国より未来ある(モラルはここでは考えない)BRICSの方が当然優先されるのが自然の成り行きでしょう。むしろ、中国にこれほど派手にプロモーションをするのにロシアに対して閉鎖的印象を未だ持ち続ける日系企業のスタンスが不思議。何が違うんだか。自動車に限らず、気付いた人々は既に「日本が輸出側」という認識になっているようですが、多くは偏見で商機を逃しています。金儲け以外に生き残り策のないこの国にそんな余裕があるのか?と反BRICSな日本人の皆さんに問いたいところ。(2008/04/24)

BRICSの中でも、CHINAの伸びはダントツですね。既に中国市場は世界No2になっているわけなので、北米市場が冷え込んでいる中では、CHINA市場は絶対に外せない市場です。人民元が外貨に対して、切りあがって来ているので、中国を輸出基地にするというスキームは難しいでしょうが、今年は国内1000万台の市場となることが予測されているので、中国をいかに攻めるかかが、当面の課題ですね。(2008/04/23)

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