• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

勝つテニスと経営、の共通点

ダイナミックな変化を予測し、中立姿勢を保つ

  • 宮田 秀明

バックナンバー

2008年5月16日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 テニススクールに通い始めて16年になる。昨年は15年継続したので表彰された。うれしいというより照れくさかった。15年も練習しているのに、あまりうまくなっていないからだ。私の通っているスクールでは1から6までの6段階にレベルを分けて教えているのだが、このところずっと第4段階、つまり中の上のままだ。多少は向上しているのだが、遅々とした速度なのでこのレベルで終わってしまいそうだ。

 ここ数年間、同じコーチについている。元プロの中年コーチだ。最近はゲームの組み立てを中心に習っている。ある日言われた。

 「相手がどう打つか予測し、流れを作って、自分が主導権を取るようにしましょう。皆さんは予測しないで、返ってくるボールにただ反応しているだけですね。まあこれがプロとアマの違いですけどね」

 普段は仕事のことを綺麗さっぱり忘れるためにテニスをしているのだが、この時は、テニスと経営のアナロジーを考えてしまった。
 
 テニスでは相手にボールを返した時、相手の打つボールを予測して、最適のポジションを取りながら、体を中立の状態にしておくのがいい。予測通りのボールがくれば、しめたものだ。イメージ通りの対応をして、相手を攻撃したり、安全に守ったりする。もし予測が外れても、別の対応ができるよう中立の姿勢を保っているから大きなミスはしない。相手の性格やクセが分かると、もっと予測精度が上がってくる。こうして勝負強くなっていく。

「予測をする経営」と「予測しない経営」の大きな差

 経営では、新商品を投入したり、新戦略を実行する連続の中で勝ち残っていかねばならない。競争相手のないビジネスはあり得ないし、顧客は一番重要な経営の対象だ。こんな商品を投入したら、顧客はどのような反応をするのだろうか、競合他社はどのように反応してくるのか、まずは予測することが大切だ。

 全く予測と異なった反応が出てくることもあるだろう。

 しかし、予測通りの反応が出てきた場合は、想定通りの有利なポジションに立てる。予測が外れた場合は、中立姿勢を保って新しい対応に向かうことになる。

コメント6件コメント/レビュー

経営に論理的思考は大切で、論理力は経営の力になることは、賛同します。ただ、テニスや色々なスポーツで、勝つ方程式をいくら論理的に分析して構築できたとしても、宮田氏も経験しているように、それをいかにその通りに、実践できるかどうかが、実際の勝負の分かれ目なのでしょう。バレーやサッカー、野球など多数の人を動かすスポーツになればなるほど、勝敗に、チームを構成し、ゲームをコントロールするような論理力が必要になるかも知れないけど、人数が多くなればなるほど、それを実践するのも難しい。構成するメンバーが10人程度ならいざしらず、それが50人、100人、1000人、1万人のメンバーを論理に従って動かすのは、さらに難しいぞ、きっと。多くの経営者は、自分が何をしなければならないか、論理的にわかっているのだけど、それを実践することこそが、最大の難関だと云うことを、1対1のスポーツから敷衍して考えつくのも、論理力ですよね。(2008/05/16)

「宮田秀明の「経営の設計学」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

経営に論理的思考は大切で、論理力は経営の力になることは、賛同します。ただ、テニスや色々なスポーツで、勝つ方程式をいくら論理的に分析して構築できたとしても、宮田氏も経験しているように、それをいかにその通りに、実践できるかどうかが、実際の勝負の分かれ目なのでしょう。バレーやサッカー、野球など多数の人を動かすスポーツになればなるほど、勝敗に、チームを構成し、ゲームをコントロールするような論理力が必要になるかも知れないけど、人数が多くなればなるほど、それを実践するのも難しい。構成するメンバーが10人程度ならいざしらず、それが50人、100人、1000人、1万人のメンバーを論理に従って動かすのは、さらに難しいぞ、きっと。多くの経営者は、自分が何をしなければならないか、論理的にわかっているのだけど、それを実践することこそが、最大の難関だと云うことを、1対1のスポーツから敷衍して考えつくのも、論理力ですよね。(2008/05/16)

記事にはおよそ同意する。が、競争のないビジネスはあるとおもう。道路、年金、健康保険、市役所窓口などはどうだろう。(がり)(2008/05/16)

著者の意見の賛同。現場・技術職・専門職が陥り易い罠があります。問題があったときに、技術を磨くこと、現場の注意を喚起するだけで対処しようとしてしまうことです。医療ミスがこの代表例でしょう。現場の看護師が多忙で大変なところにミスが起きるのに、それを看護師の教育や努力だけで解決しようとする。本来は、もっとシステム全体を改変しなければならないのに・・。どこの職場でも同じようなことが言えると思います。(2008/05/16)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授