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日本車が米国でビッグ3をあわや逆転

ガソリン高騰で販売車種構成が大きく変化

  • 池原 照雄

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2008年6月10日(火)

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 ガソリン価格の上昇を背景に「やがては…」と思っていたが、こんなに早く来るとは予想外だった。最大の自動車市場、米国の5月新車販売で日本車のシェアが42%と初めて4割を突破したのだ。GM(ゼネラル・モーターズ)など米ビッグ3との合計差は2ポイントまで接近した。ユーザーの燃費性能志向は今後も衰えそうになく、近々に月次シェアの「逆転」が現実味を帯びてきた。

 サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題に端を発した景気後退色が濃厚となっている米国では、車の売れ行きも落ちている。5月は前年同月比(営業日数調整後)で14%のマイナスとなり、これで7カ月連続の落ち込みとなった。今年の需要は1998年以来10年ぶりに1600万台を割り込むのが確実となっている。

 そうした中で日本車の粘り腰が目立ってきた。ガソリンの高騰によって燃費の良くないピックアップトラックやSUV(多目的スポーツ車)といった「ライトトラック」系の売れ行きが大幅にダウンする一方、日本メーカーが得意とするコンパクトな乗用車はそう落ちていないからだ。

 トヨタ自動車など日本メーカーの多くも両方を手がけているが、ライトトラックへの依存度が高い米ビッグ3が“自爆”状態に陥っているのに比べれば急激な需要変動にも適応できている。

5月の米国市場新車販売台数とシェア
  販売台数
(万台)
前年同月比
(%)
シェア
(%)
G  M 27.2 ▲30 19.1
ト ヨ タ 25.7 ▲8 18.4
フォード 21.8    ▲19 14.7
ホ ン ダ 16.8 11 12
クライスラー 14.9 ▲28 10.6
日  産 10.1 4 7.2
※前年同月比は営業日数調整後、▲はマイナス

 米国市場での上位6社の5月販売実績を表にまとめた。市場が大きく落ち込む中で、ホンダと日産自動車は前年を上回り、マイナスとなったトヨタも米3社に比べれば落ち込みは小さい。

 ホンダは昨年8月以来となる月次ベースでの最高記録を更新し、クライスラーを抜いて4位に浮上した。燃費性能に対する米国でのホンダのブランドイメージは極めて高く、市場低迷下での突出した販売実績につながった。

 また、先月からトヨタと日産は値上げに踏み切ったが、ホンダは見送っていることも影響しているようだ。「価格政策は(米国販売会社の)アメホンに任せている」(福井威夫社長)と、北米では権限委譲を進めており、今のところ現地オペレーションの勝利とも言える。

 日本3社とも5月は燃費性能の良い小型乗用車を大幅に伸ばした。いずれも5万台以上を売ったホンダの「シビック」とトヨタの「カローラ」が1~2位を占め、ともに月間で過去最高の販売となった。

 両社のハイブリッド車も好調で、トヨタは前年同月を18%上回る2万6000台となった。ただし、「プリウス」や「カムリ・ハイブリッド」は供給が間に合わない状況になっており、潜在需要はこれを大きく上回っている。

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