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「世界一」をPR~必要なのは20万円とセンスです

「ギネス」「ヤフトピ」、話題は人の手で作るから盛り上がる

  • 須田 伸

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2008年6月10日(火)

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 6月4日、上地雄輔さんのブログ「神児遊助」が「MOST UNIQUE USERS ON A PERSONAL BLOG IN 24 HOURS」(世界で最も1日の閲覧ユニークユーザー数が多い個人ブログ)として、ギネス世界記録に認定されました。

 認定の当日、認定書の授与と記者会見が原宿のアメーバスタジオで開催され、多くのメディア関係者が集まり、記事や番組の中で紹介されました。この盛り上がりは、アメーバブログの入社2年目の広報担当者の「アメーバで人気No.1の上地さんのブログが、ギネスから世界一の人気ブログと認定されれば話題になって、多くのメディアで紹介されるのではないか」というアイデアから始まった「PR活動」の結果であり、偶然ではありません。

 ギネス世界記録は、「世界一」という、これ以上はないわかりやすさから、ニュースとして取り上げられることが多いわけですが、上地さんの記録認定の翌日には、司会者のみのもんたさんが「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」として世界記録認定され、その認定書の授与と記者会見がニュースになっていました。今回はまず、「ギネス」と「PR戦略」について考えてみたいと思います。

英語なら6万円。日本語なら20万円

 ギネス世界記録は、言うまでもなく英国のビールメーカー、ギネス社が発祥であり、本部はロンドンにあります。しかし世界中で認知されているからでしょうか、ホームページは英語以外にも、フランス語、イタリア語、ドイツ語、アラビア語、中国語、そして日本語など、12ヶ国語に対応しています。

 記録申請にあたっては、書式を英語で記入し申請すれば300ポンド(およそ6万円)ですが、1000ポンド(約20万円)支払えば日本語での申請も可能です。また、これは世界記録と認定されて初めて可能になるわけですが、記者会見のようなメディア向けイベントに「ギネス認定員」を派遣してもらうことも、さらに2000ポンド(約40万円)支払うことで可能になります。

 40万円という値段を高いと見るか、安いと見るか。

 当然ながら、ギネスはメディアの取材に際して「世界一が認定されたことを示す、絵になるシーンの演出」がお金になる価値を持つことを、ちゃんとわかっているのです。会見の場にメディア関係者を集めることができるという前提条件がつきますが、40万円でメディア栄えのする絵がつくれるのであれば、PR戦略という観点から見て「十分にお釣りの来る価格」ということになります。

 もちろん「世界一の人数が同時に縄跳び」といった、その記録のための活動自体がメディアに載る際に「絵になる」ものであれば、認定員の派遣は不要かもしれません。しかし今回の上地さんの「世界で最も1日の閲覧ユニークユーザー数が多い個人ブログ」や、みのもんたさんの「1週間で最も多く生番組に出演する司会者」といった記録認定をニュースにするためには、「認定書を認定員から手渡される瞬間」という絵が、大きな意味を持ったわけです。

ヤフートピックス(ヤフトピ)でも露出

 そして、今回の上地雄輔さんのギネス記録は、多くの媒体でニュースとして掲載されました。「日本テレビ」「TBS」「フジテレビ」「テレビ朝日」「日刊スポーツ」「スポーツニッポン」「スポーツ報知」「東京中日スポーツ」「日経MJ」「japan.internet.com」「Impress Watch」などなど。テレビやスポーツ新聞を中心に多くのメディアに露出することに成功しました。まさに「小さな支出で大きな露出」を目指すPR戦略としては、大成功したと言えるでしょう。

 日本最大のポータルサイトであるヤフーのトップページにある「ヤフートピックス」でも、「上地雄輔のブログ ギネス認定」というタイトルで紹介されました。

 このヤフートピックス、通称「ヤフトピ」で取り上げられるニュースになることは、ネット上のPR戦略上、非常に大きな意味を持ちます。それは、ヤフトピが通常では考えられないような爆発的なトラフィックの増大を生むからです。それは「暴力的」と形容しても言い過ぎではないほどです。

 事実、ヤフートピックスから、関連リンクとして紹介されているサイトを閲覧しようとすると「現在、アクセスが集中しているので、後ほど時間がたってからお試しください」という注意書きが、ヤフーのページとして表示されることも珍しくありません。これは、どういうことでしょうか?

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