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企業の変革期には
強い「コーポレートIT」が求められる

  • 横浜 信一

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2008年6月23日(月)

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 企業変革が、多くの経営者にとってキーワードとなっている。世界経済のダイナミックな動きの中で、国内でのビジネスも含めて事業環境が大きく変化しつつあり、ビジネスのありようを変革しなければならないという点では、どの企業も抱えている課題は共通であろう。変革において、「コーポレート」が果たす役割は大きい。

 コーポレートに対する概念は「事業部門」である。企業が安定した事業環境の中で、巡航速度(飛行機や船が、燃料消費効率が最良の状態で移動する速度)での経営を続けている間は、事業部門が主導で事業を展開していけばよい。過去の延長線上で将来を描きやすいからである。

 他方、事業環境が大きく変貌し、企業のあり方自体の見直しが必要になる時期には、コーポレートの役割が大きくなる。巡航速度での安定運行ではなく、乱気流の中を舵取りをしながら進んでいくためには、まさに「舵取り」機能の有無、巧拙が企業の生死を決すると言ってもよい。

 では、コーポレートは企業の情報システムに関する意思決定において、どのような役割を果たすべきなのだろうか。変革期を迎える企業の経営において、コーポレートがIT(情報技術)について正しく機能しているかどうかが、変革の成否を握る重要テーマである。

コーポレートの3つのIT機能

 コーポレートが担うべき情報システムに関する機能・役割を、私は「コーポレートIT機能」と呼んでいる。だが、コーポレートIT機能について論じる前に、そもそも企業が組織として具備するIT機能は、全体としてどうなっているのかを確認したい。

 筆者の考えるところでは、企業が具備するIT機能には、
1)デマンドIT
2)サプライIT
3)コーポレートIT
 の3つがある。よく、ITガバナンスを整備したいという話を聞くが、筆者は、ITガバナンスを整備するとは、この3つの機能がバランスよく機能するようにすることだと考えている。

 1)のデマンドITとは、企業内の情報システムユーザーの立場に立って、どんな情報システムが必要となるかを要求する機能である。時折、自分はユーザーなのだから要求さえすればよいと思われているケースもあるが、要求するだけではなく、要求を具体化する、すなわちユーザー要件・業務要件を決定する責任を有する。さらに大切なのは、出来上がった情報システムを実際に使いこなして、その価値を生み出すという責任を負っている。

 これに対し2)のサプライITとは、デマンドITが示すニーズに対応して、情報システムを開発し、運用するサービス提供機能である。ユーザー要件・業務要件定義の後の、システム化要件定義からそれに基づくシステム開発、導入、運用などを担う。機能のすべてを社内で抱えておらず、システム子会社になっていたり、さらにベンダーにアウトソースしているケースも多い。

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