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ガソリン高騰時代のクルマ選び(1)

CVT(無段変速機)車は本当に「燃費がイイ」のか?

  • 牧野 茂雄

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2008年7月2日(水)

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 「毎度どうも~!」と言われ、レシートを見て驚いた。ハイオクガソリンの値段がリッター当たり203円。筆者がいつも給油に立ち寄る自宅からいちばん近いGS(ガソリンスタンド、本来はガスステーション)は、すでにリッター200円時代に突入していた。多少高くても、このスタンドは私の妻もお世話になっているし、困った時はいつも何とかしてくれる。出先で給油せず、わざわざ割高な地元で給油する理由は、何かあった時のための保険料だ。

写真4

スズキ「スイフト」のCVT車は、なるべく変速させない制御になっており、運転感覚はどちらかと言うとMT車寄りである。筆者には乗りやすかった

 かつて、ガソリン1リッターのGS粗利が10円を超えていた時代、GSには店長以下いろいろなスタッフがいた。法定定期点検を行える設備のあるGSには整備士がいて、クルマの調子が悪い時にはクイックサービスをやってくれた。整備士免許を取るために仕事をしながら勉強している人もいた。アルバイトも多く雇っていたから洗車はスピーディだった。たいがいのアルバイトスタッフはクルマ好きだった。

 今のGSには、そこまで求められない。1リッターで粗利は5円以下、下手すれば赤字。最小限のスタッフで、しかも正社員の数を切り詰めて何とかしなければならない。昔のように「顔見知りになっておくとトクする」という機会はめっきり減った。セルフ給油のGSではスタッフと会話することすらない。かつてGSは町医者的であり寄合所的であり、生鮮食料品店的でもあったが、そういう場所ではなくなった。

 利用者側も値段でGSを選ぶ。近所だからという理由では給油しない。私が日々お世話になっているGSは「ご近所」を大事にしてくれる。今となっては非常に例外的な店なのかもしれない。

ガソリン200円時代を見据えて、CVT(無段変速機)車の燃費を検証

 ガソリン小売価格はどこまで上昇するのだろうか――。官僚から小売店まで、石油関係のあらゆるところに聞いて回ったが、「年末には瞬間風速250円」という声が多い。「レギュラー全国平均200円は、ひょっとしたら夏休みあたりだろうね」とも聞いた。元売りは行楽シーズン直前に値上げするのが慣例だから、そうかもしれない。

 もっとも、欧州ではすでに邦貨換算200円を超えている。先月、取材で訪れたドイツの地方都市では、最上グレードのプレミアムガソリンでリッター当たり1.6ユーロ近辺。約260円だった。英国はさらに高い。米国でも1ガロン(約3.785リッター)当たりの全米平均が4ドルを超えた。1リッター1ドル超とは、1980年代の米国では考えられなかった。25セント硬貨1枚で1リッター分を買うことができた。

写真5

ホンダの初代「フィット」に採用されたCVTは、ほかの自動車メーカーにとっても研究材料になった。燃費向上のため、様々な制御が後に追加され、特に燃料カット領域の拡大が効果を発揮した

 さて、ここからが本題。ガソリン価格の上昇を機に、クルマの燃費について考えたい。特定の車種の燃費ではなく、ある程度一般論として語れるようにカテゴリー分けを行い、それぞれについて現状はどうなっているのかを検証する。第1回はCVT車を取り上げる。

 現在、日本で発売されている乗用車は、ほとんどがAT(オートマチック・トランスミッション)車である。手動式のMT(マニュアル・トランスミッション)車は数えるほどしかない。ATはステップ(有段)ATとCVT(無断変速機=コンティニュアスリー・バリアブル・トランスミッション)に大別できる。2000ccクラス以上では圧倒的にステップATが多いが、小排気量車ではCVTが増えている。また、ごく少数ではあるが、新しい世代のATとして独フォルクスワーゲンのDSG、三菱自動車のツインクラッチSST、日産自動車「GT-R」用のGR6など、AMT(オートメーテッド・マニュアル・トランスミッション)と呼ばれる方式が登場した。MTと同様に伝達高率の良い歯車機構を使いながら、しかしクラッチペダルはなく変速操作が自動化されている、というシステムである。

 そうした中のCVTである。最近のテレビCMで自動車メーカーは、CVTの燃費の良さを盛んにPRしているが、果たして本当だろうか。自動車メーカーや変速機メーカーを取材し、技術動向を聞き、あれこれと質問をぶつけてみた。

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