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使うのはオフィスソフトとメールだけ?

低いホワイトカラーの労働生産性

  • クロサカ タツヤ

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2008年7月24日(木)

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「労働生産性は米国の7割」

 内閣府の試算によると、時間当たり労働生産性は米国を100とすると、日本はわずか71.1。欧州と比較しても低く、OECD平均を下回った(2005年)。この差を生んだ要因の1つがIT活用。米国では流通や金融がITで業務を効率化しているのに対し、日本は遅れを取っている。しかし、職場を見れば、社員1人にパソコン1台は当たり前。パソコンを保有していても、使いこなして生産性を高めているわけではなさそうだ。まずは、ここから「日本のIT自給率」の考察を始めてみよう。

 ワープロや表計算などオフィスソフトで書類を作成して、メールで取引先と連絡を取る――。パソコンのおかけで、作業はずいぶんとはかどるようになった。書き直しの手間は省けるし、相手が不在でも要件を残しておける。

 ここで質問。「この10年間、あなたはオフィスソフトとメール以外のIT(情報技術)を仕事で使いこなしていますか?」

 答えに窮したあなた。心配しなくて構わない。同じように感じているビジネスパーソンは多い。私の周りにもたくさんいる。

 ちょっと不思議に思う。この10年で、ITの利用環境は格段に進化した。ウィンドウズ95が登場して13年、家庭へのブロードバンドも2000年頃から普及している。日本人のビジネスの現場における“IT利用歴”は10年ぐらい経過している。

 この利用歴に比例するほど、ITの本来の能力を使いこなせるようになっているのだろうか。もし使いこなしているのだとしたら、もう少し面倒な作業が無くなっていてもおかしくはない。例えば、書類にハンコを捺して稟議を回す、というような非効率な業務手続きはとっくに無くなっていてもよい。自宅でのテレワークによって、通勤地獄からの解放も期待できるはずだ。

 現実は違う。グーグルの広告でも街中でも、「ハンコ店」は益々繁盛の至りだし、テレワークができるといっても残業を自宅に持ち帰っているだけ、という声があちこち聞こえてくる。結局、ITの使い方は10年前からほとんど進化していないし、かつて考えられていた明るい未来も実現しておらず、私たちの業務や生活も大して変化していない。

 それどころか、ここ1~2年の傾向として、コンプライアンスやセキュリティという美名の下、むしろIT利用は後退しているという懸念もある。実際、数年前の方がパソコンによるモバイル・コンピューティングは賑わいを見せていたし、全般にもっとITを自由に業務で使っていたはずだ。

日本のホワイトカラーはITと馴染まない

 私がこれまで世界中のビジネスパーソンと仕事をしてきた経験からすると、サービス産業の割合が大きい国々の中で、日本ほど業務にITが浸透していない国も珍しい。例えば、中国のホワイトカラーは中国産ERP(統合基幹業務システム)の導入に積極的だ。各省ごとに異なる会計基準に対応するためで、ITを使いこなして業務を効率化しようという意思を感じる。

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