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ガソリン高騰時代のクルマ選び(2)

軽自動車は1000cc車より「燃費がイイ」のか?

  • 牧野 茂雄

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2008年8月1日(金)

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 軽自動車は「維持費が安い」と言われる。確かに税金と任意保険は、登録車(エンジン排気量660cc以上のクルマ)より割安だ。乗車定員4人以下、積載量350キログラム以下という制限に加え、エンジン排気量は660cc以下、車体寸法は全長3400×全幅1480×全高2000ミリ以下に制限されたミニマムトランスポーターである見返りに、いくつかの恩典がある。しかし、燃費という点で考えると、必ずしも「良い」とは言えない。

 現在、乗用車としての軽自動車は、車高の高い「ハイトワゴン」が主流だ。いわゆる「セダン系」が全高1500ミリ前後であるのに対し、ハイト系は1600ミリ以上ある。ダイハツ工業「タント」やスズキ「パレット」は1700ミリを超え、日本人男性の平均身長とそれほど変わらない高さだ。

カーブでの運転性能が格段に進化している

 最近の軽自動車を運転してみれば、これが実にキビキビと走る。背の高さ(つまり重心の高さ)がマイナスになっているとは思えない。背高乗用車の運動性能は、ボディー側の技術の進歩によって格段に向上した。カーブを曲がる時、その昔は大きな上屋が急にガクンと旋回外側に倒れ込み、運転していて不安になるようなクルマが多かった。

Tanto

すっかりダイハツ軽の売れ筋に成長したタント。全高1750ミリは軽ハイト系の中でもトップ。先代を超えた広い室内が売り

 例えばダイハツ「タント」は、ゆっくりと、しかし深く旋回外側前輪方向にボディーが沈み込み、しっかりと足を踏ん張りながらキレイにカーブを曲がってくれる。ボディーの倒れ込み(ロール)については、日本市場では「怖い」と感じる人が多いという。しかし、沈み込むタイミングと速度をうまくしつければ、むしろ「今クルマがカーブを曲がっていますよ」というサインになる。スキーでもスノーボードでも、カーブを曲がる時に感じる横方向の力に合わせて身体の姿勢を自分でコントロールできるのが人間であり、適度なロール感はむしろ自然に感じる。

 スズキ「パレット」も、カーブを曲がる時の感触はいい。クルマ自身が左右の体重移動をうまく使っているような印象である。カーブを抜け、カーブの出口でゆっくりとアクセルペダルを踏み込んでゆくと、軽快に加速する。ターボエンジン車では、3人乗車でも十分に軽快だ。カーブに合わせてボディーが左右に揺れる時の揺れ方と、ブレーキを踏んで前輪に車重が移動する時の前後方向の揺れ方、あるいは加速する時に後輪に荷重が移動する時の前後方向の揺れ方のリズムは、ターボではない非力なエンジンの仕様の方が自然でいいように感じたが、広い室内に3~4人の乗員を乗せたり大量の荷物を積んだりすることを思うと「トルクのあるターボがいいな」と思う。

1000~1300ccのクルマと燃費を比較してみた

 燃費は、約6割が高速道路という使い方で12キロ/リットル。私のいつもの試乗コースは1周が約100キロの「大きな円」であり、平均車速はほとんどのケースで時速30キロ台である。燃料満タンでスタートし、乗員と荷物の合計重量をいつもほぼ同じにして計測している。その計測で、トヨタ自動車「ヴィッツ」1000ccとマツダ「デミオ」1300cc車は、ダイハツ「タント」やスズキ「パレット」といった軽ハイトワゴンより燃費が良かった。

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