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画期的な公務員制度改革に注視しよう

公務員のタクシー接待問題は行政劣化の表れ

  • 宮田 秀明

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2008年8月8日(金)

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 公務員制度改革の理念・方向性を指し示す「国家公務員制度改革基本法案」が6月に可決・成立した。画期的なことだ。骨抜きにされないで実効が出るように、国民に注視してほしいと思う。抜本的な改革がなされるよう、マスメディアは勇気を持ってキャンペーンを張ってほしい。

 ここ20年ほど行政の劣化が急速に進んできたから、このあたりでブレーキをかけて、行政力のV字回復を実現しなければ日本が危うい。

 行政力の劣化を示す例はたくさんある。

 国交省のプロジェクトの1つに、「テクノスーパーライナー」というのがあった。2年前に116億円の小笠原航路用の船を建造したが、誰も使ってくれないままになってしまった。私は自他ともに認める高速船開発の第一人者なのだが、このプロジェクトには全く関与していない。それどころか、私の出した意見は100%無視された。そして結果は予想した通りの大失敗になった。

プロジェクトに誘われ、公務員の姿をたっぷり見ることになった2年間

 こんなことばかりだから、私は国のプロジェクトには関わらないと固く決心していた。ところがある時、珍しく熱意のある課長が現れた。「スーパーエコシップ」という内航船開発プロジェクトをまとめてほしいというのだ。彼は言った。

 「先生にだったら、ついていける気がする」

 彼の熱意にほだされて引き受けることにした。国の研究所の所員を併任させられて、結果的に報酬はゼロになった。2年間で約50回の会議をまとめ、自ら設計も担当した。そして、本当に民間ベースで普及させるため、役人が予算獲得用に考えた非現実的なプランの船は“フェース1”として別格にしておいて、実現可能な“フェース2”というバージョンを用意しておいた。

 そして現在、“フェース1”は形だけの役目を達成するために国のプロジェクトの中で建造され、一方で“フェース2”の内航船が民間企業によって普及しつつある。“フェース1”はジェットエンジンを使うので実用上の問題がたくさんあるが、“フェース2”はディーゼルエンジンで発電し、電気モーターで推進する船なので乗り心地や振動や操舵性が良く乗組員の評判も高い。ディーゼルエンジンで発電してからモーターを回すので、普通の船よりエネルギー損失は20%ぐらい大きくなるが、それは船の形の設計の最適化で補うことができた。

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