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工学部離れにはこう歯止めをかけよ

MOT教育から考えた工学部復権の具体策

  • 宮田 秀明

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2008年9月12日(金)

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 日経ビジネス誌8月18日号の特集とNBonlineの連続インタビューで扱われていた「さらば工学部」にあった“工学部離れ”の内容に驚愕した読者の方も多かったことだろう。日本の製造業を支える技術者を生み出してきた大学工学部という土台が、経営面でも学力面でも揺らいでいて「廃部」を決めた大学もあるという内容だった。
 
 毎年6月、私は金沢大学を訪れてプロジェクト・マネジメントの講義を行っている。夜の6時過ぎから9時前まで3時間の講義を、工学系の大学院生と少数の社会人に教えているのだ。金沢大学MOT(Management of Technology、技術経営)塾のカリキュラムの一部であり、今年で5年目になる。

 6年前、東京大学MOT試行プログラムで孤軍奮闘していた私にMOT教育のノウハウを聞きにきたのは当時の金沢大学工学部長だった。そうして金沢大学MOT塾が開講され、東大のMOTを模した体裁のパンフレットが送られてきた。そして、そのカリキュラムの中でほんの少しだけ講義もお手伝いすることになったのだ。

 年1回とはいえ昨今の私には結構負担である。往復の交通の時間だけでも9時間かかる。しかも天候不順で交通機関が遅延することもあるので、往路は2時間程度のマージンを考慮しなければならない。2年前は強風で電車が停まり、1時間40分遅れてしまった。

「プロジェクト・マネジメント力」を養う講義をしたものの…

 それでも続けているのは、学生たちが喜んでいるのが手に取るように分かるからだ。夜の9時近くまでの講義を熱心に聴くのは結構大変なことだ。120~150人の学生の中で寝ているのはせいぜい1~2人しかいないのはよく分かるし、後で提出された各人1000字程度のリポートを読むと、また行って教えたいという気になる。

 6月中旬に講義をして、2週間後にリポートが私の手元に届くのだが、それを読んで採点するのは8月になってしまう。100人以上のリポートを読むのは数時間のまとまった時間がいるからだ。

 それにしても、今年の139人のリポートを読むのはつらかった。例年と違って面白いリポートが少ないのだ。

 リポートの課題は、1つのプロジェクトを取り上げ、そのマネジメントの問題点を指摘し、改善策とその改善策の競争優位を説明するというものだった。もちろん学生がほとんどなので、自分で大きなプロジェクトを経験した者はいない。

 だから、卒業論文やこれから取り組む修士論文を1つのプロジェクトと考え、テーマとしてもいいと説明しておいた。大学や大学院の最後の段階でまとまった研究を行うのは、プロジェクト・マネジメントを学習するために大切な機会だと思っているからだ。

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