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電源OFFでもスタンバイと同じ

パソコンの省電力化を徹底検証【後編】

  • 伊勢 幸一

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2008年10月3日(金)

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 前編に引き続き、オフィスのパソコンの省電力化について検証する。

 帰宅する際、節電のためにパソコンの電源をOFFにする方は多いと思う。だが、電源コンセントに指しっぱなしのままであれば、それはスタンバイもしくは休止状態で放置しているときとほとんど変わらないのである。

 また、デスクトップPCの場合、電流値が0.07Aなので、力率を1.0として単純計算すると、消費電力は0.007kWhになるはずである。これだとワットチェッカーの最小分解能以下になるので、0.00kWhと表示されるはずであるが、結果的に0.01kWhと計測された。

 これは、Windows Vistaに追加されたハイブリッドスリープという機能によるものだと考えられる。ハイブリッドスリープは、スタンバイと休止状態との中間に位置するモードで、メモリーへの電力のみを供給するが、一定時間ごとにメモリーの状態をディスクに保存する。突発的な電源障害が起こって電力供給が絶たれても、直前に保存したメモリー状態をディスクから読み出すことによって復帰することを可能にするものである。

 Windows Vistaでは、ハイブリッドスリープを設定していなくても、システムがスタンバイまたは休止状態から、状態チェックのため内部的に通常モードへ復帰する。復帰する間隔を正確に測定したわけではないが、ハイブリッドスリープを「無し」に設定していても、スタンバイや休止状態の間、ふと気が付くと何度か通常モードに復帰し、電流値が通常稼働状態のときと同じ値を示していた。そして、一定時間が経過すると、再びスタンバイまたは休止状態に切り替わる。

 通常モードに復帰した際、断続的に電力を消費し、計測範囲内の値が測定されたのであろう。この現象は、次に実験するWindows XPでは現れなかった症状である。Windows Vista特有の現象だと考えられる。

現実解はスタンバイ

 さて、オフィスで離席する場合、どのような設定が、仕事に支障が無く、省電力に効果的なのであろうか。「ディスクOFF」には省電力の効果がほとんど無いことが分かったので、「ディスプレイOFF」「スタンバイ」「休止状態」の3つで検討する。

 ディスプレイOFFから利用が可能になるまでの復帰時間は瞬時である。スタンバイの場合、ディスプレイOFFと異なる部分は電力供給が復活した時点でログイン画面になり、実際にパソコンを利用するにはログイン処理が必要なことだ。しかし、そのログイン処理に要する時間も5秒前後であり、体感的にほとんどストレスは無い。

 通常、セキュリティ対策目的でスクリーン・セーバーを利用しているのであれば、復帰時にログイン処理を実行しているはずなので、スタンバイからの復帰は、スクリーン・セーバー利用時とほぼ同じである。

 休止状態の場合、再稼働までに要する時間は、スタンバイに比べ数倍かかる。スタンバイからの5秒と休止状態からの30秒は、人により感じ方は異なるだろうが、消費電力に差が無いのであればスタンバイを利用するほうが断然効果的だと言えるだろう。

 こうしてみると「スタンバイ」が最も業務効率に影響を与えずに、省電力化に効果がありそうである。

長期休暇中はコンセントを抜く

 最も効果的な省電力は、パソコンを利用していないときはシステムをシャットダウンし、コンセントを抜いてしまうことである。しかし、オフィスではコンセントが机の奥にあったり、影になっていたりして、少々面倒な場合も多いだろう。小一時間程度の会議や離籍のたびに電源をON/OFFするのもわずらわしいものである。

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