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下請けビジネスモデルからの脱却

業界横断型コラボで新しい社会システムを創造する

  • 宮田 秀明

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2008年11月28日(金)

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 日本の造船業が元気を取り戻すのは難しそうだ。過去には世界一だった造船企業が、韓国の下請けをするケースまで現れている。下請けは、ある意味で経営者にとって気の休まるビジネスと言える。リスクが小さいからだ。

 しかし、下請け企業の利益は限定的だから、従業員の給料も低く抑えなければならない。下請けの仕事は内容が魅力的とは映らないため、優れた人材は集まらない。こうして技術力が低下して人材の劣化が進行していくと、その企業の未来は暗くなる。

 今、韓国第2位の造船企業の株式の50%が売りに出されている。激しい争奪戦があるようで、数千億円の評価がされているようだ。日本では全く逆のことがあった。数年前、日本の歴史ある大型造船所が非公式に売りに出されたが、買い手がつかなかったのだ。

「YS11」以来ほぼ半世紀ぶりの国産旅客機開発の意味

 経営とはリスクを取ること。リスクを取らない下請けを行うと経営力が低下し企業価値も下がる。そして技術力の低下と人材劣化にまで進んでしまったら、企業の存続も難しくなるだろう。

 下請けや生産に特化するような製造業にしてしまっている経営者の責任は重い。

 日本の航空機産業も典型的な下請けビジネスを行っている。国産旅客機を持っているブラジルやインドネシア、ロシア、中国に劣る経営を行っていると言われても仕方なかった。

 ようやく三菱重工業が国産旅客機の開発に本格的に取り組むのは素晴らしいことだ。国産旅客機の開発は小型プロペラ機「YS11」以来ほぼ半世紀ぶりで、2013年の就航を目指すという。全体的に重厚長大産業に向かう人材はもう長い期間、劣化し続けているのが事実だ。

 しかし、日本の航空機産業は、下請けビジネス中心であるにもかかわらず、優秀な学生が向かい続けていた。経営的に問題が大きくなっていっていた日産自動車の場合もそうだった。飛行機や自動車の世界には、給与をあまり気にしないマニア型の優秀な学生が向かい続けているのだ。

コメント7件コメント/レビュー

ちょっと本文とは外れますが、日本の造船業界は確かかなり堅調だったはずでは?5年後くらいまでの受注が行われているとも聞いていましたが、この金融危機で様変わりしたのでしょうか?(2008/12/01)

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いただいたコメント

ちょっと本文とは外れますが、日本の造船業界は確かかなり堅調だったはずでは?5年後くらいまでの受注が行われているとも聞いていましたが、この金融危機で様変わりしたのでしょうか?(2008/12/01)

"リスクを取らぬ経営は経営とは呼べない"という部分に感銘を受けました。どのようなポジションを取ると決断するか?それが問題であり、"下請け"という立場で安住してはならない!そして、イニシアティブを取って価値を作り出していかなくてはならない、という主張は非常に重要な示唆だと感じます。(2008/11/28)

日本には最終製品を扱っていないBtoBに特化して、高収益を稼いでいる企業がたくさんあるではないか、と書こうとしましたが、?私の勤務する会社もBtoBですが、できるだけ最終顧客に近い位置に立てるビジネスモデルを模索している?企業の規模やそれに伴って生まれる産業の裾野の大きさ、といったことを考え、「日本全体」の勢い、ということを考えれば、「ビジネスモデルの上層に」というのはご指摘の通りですね。(2008/11/28)

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