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中国から優秀な留学生が来ない

EUや米国の大学との競争で敗北感

  • 宮田 秀明

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2008年12月12日(金)

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 時間の経つのが速く、もう年末が近づいてきた。振り返ると、今年は夏休みが1日もなかった。8月14、15日は大学の定めた夏休みだったので、土日を含めると4連休になる予定だった。でも、結局この4日のうち2日は出勤したので、夏休みは全くなかった勘定だ。

 毎年仕事が増えるので仕方ないと思っていたが、休めなかった直接的な理由は、9月に卒業する中国人留学生の指導だった。もっと早くから研究してくれていればいいのだが、ずっとアルバイトと就職活動が忙しくて、修士課程の1年生の時も2年生の時も大学にあまり来ないまま時間が過ぎていく中国人留学生も多い。そうして卒業間際に指導教員にすがってくるのだ。

 まともな研究を行っていないのだが、「卒業できなければ、ビザも切れて、私の日本での2年間は無駄になります!」と、脅すような口調で教師に向かってくる留学生も中にはいる。米国やドイツの大学なら、こういう学生は卒業させない。

 しかし、日本ではそういう風土がない。彼らを捨てると、「冷たい先生」と言われてしまう。私も「冷たい先生」になりたくなくて、夏休みをなくしてしまった。でもまだ後悔している。勉強しない学生、成果を出す能力の低い学生を卒業させないことも私の責務の1つではないのか、と。

日本の留学生教育の問題点は戦略性がないこと

 すべての大学、すべての学部に当てはまるわけではないが、私の所属する専攻の大学院では、教員が学生を選ぶことはできない。入学試験に合格すれば学生が指導教員を選び、試験の点数が高ければその教員の研究室に所属することになる。大学院の試験科目は英語と簡単な数学だから、語学の得意な中国人学生が合格することは難しくない。

 東京大学には約700人の中国人留学生がいて、毎年増加している。ところが優秀な学生は年々減ってきている。中国の大学ランキング100位以下の大学卒業生が東大の大学院を受けて合格してしまうからだ。

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