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活字メディアを退潮させた罠に、ウェブもはまりかけている

  • 須田 伸

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2008年12月16日(火)

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 今年は雑誌の休刊&廃刊が相次ぎました。

 そして決まってその理由として「インターネットにおされて」と「活字ばなれ」の2つがあげられていたように思います。しかし、毎日、インターネットを見ていると、そこには数多くの「活字」があります。もちろん、最近では動画コンテンツも充実してきていますが、それ以上に言葉がインターネットにはあふれています。

 事件や事象に対する論説も、テレビや新聞、雑誌よりも、インターネットのほうが、さまざまなものが存在していて「なるほど、そういう見方もできるのか」と、膝を打つことも少なくありません。

 オピニオン雑誌と呼ばれるものは「右」か「左」のどちらかに立ったものが多いように思います。今年休刊になった「論座」や「現代」などは、いわゆる「左寄り」と呼ばれる雑誌でした。 

 しかし、平成の生活者の多くは、左でもなく、右でもなく、「で、本当のところはどうなんだろう? 自分にはどんな関係があるのだろう?」という、きわめてフラットな立場で物事に接しているように思います。「お前は何派なのだ?」と問われれば「何派でもない。しいていうなら俺派だ」というのが、今日の生活者の寄って立つ場所ではないでしょうか。

田母神前航空幕僚長「ヤフーでは58%が私を支持」

 田母神俊雄・前航空幕僚長が、国会に参考人招致された際に記者に向かって「Yahoo!では、58%が私を支持している」と発言しました。これは「Yahoo! ニュース意識調査」の「幕僚長の論文発表 まったく問題なしが46%」を指しての発言と思われます。

 もちろん「Yahoo! ニュース意識調査」は世論調査とは異なるものですから、これがネット社会、あるいは生活者を代表した声、と言うことは間違っています。しかし、テレビや新聞で言われているような「田母神論文はけしからん。シビリアンコントロールの危機だ」という言説だけでは必ずしもない、ということは言えるのではないかと思います。

 最初にこのニュースにふれて、ぼくは自分のブログに、次のようなことを書きました。

Yahoo! ニュースがこういう意識調査をやっていたことを知らなかったですが、なるほどと思いました。

それにしても、昨日の証人喚問のテレビ中継がなかったのは、非常に残念です。

今後、アメリカのオバマ新政権を中心とする国際政治の中で、アフガニスタンへの自衛隊の派遣含めて、議論になると思います。

仮に現行の憲法のままで戦地に行かされた場合、自衛官はテロリストの急襲のような事態でも先に相手が自分に向かって発砲しなければ、銃を撃つことで戦地にありながら自国の憲法違反となる可能性があるわけです。

「俺たちを派遣するなら、まず憲法を変えてくれ」というのは本音だろうと思います。
もちろん、58%の支持というのがそのまま国民の声と決めるのは早計だと思います。

しかし、国際政治のパワーバランスの中で日本という国家が存在していて、自衛隊もあるわけです。

今回の論文問題に端を発した議論の中で、国際協調と自衛隊と憲法の問題を簡単にスルーしてしまっていいのだろうか、という気持ちが強くあります。

 これは、正直な自分の気持ちであり、今もそう思っているのですが、このエントリーに対して、いわゆる「右寄り」と思われる方から「日本人の血が汚れるような改正国籍法に関して」という、まったく今回の件とは関係のない内容の長文のコメントが寄せられました。

 ブログのコメント欄は、管理者である私が承認しなければ、その内容は公開されません。このコメントは公開することなく削除しました。書き込んだ方は、自衛隊や憲法に関して私が、上記のような記述をしたことで「須田伸は私と同じ、右寄りである」と判断されたようです。しかし、それは違います。書き手は右や左の文脈に自らの意見を同調させるのではなく、自らが正しいと思うことを述べているに過ぎません。ひとつの事件について右よりの発言をしても、別のことでは左寄りになる、それでまったく構わないはずです。

「大麻は合法化するべき」はタブーなのか

 ぼくは毎日、多く方のブログをチェックしています。友人や会社の同僚のブログはもちろん、芸能人のブログや、作家や大学の先生のような文化人、海外のジャーナリストなど、50以上のブログを読んでいると思います。経済学者の池田信夫さんのブログはそんな中のひとつです。大学生が大麻で逮捕されることが相次いだ時に、池田さんは「大麻で逮捕するならタバコを禁止せよ」「大麻は合法化して規制すべきだ」といったエントリーを書かれて、ネット上では賛否両論、とても話題になりました。

 一方、テレビや新聞では「大麻は危険な麻薬。絶対に禁止」で、終わりです。

 議論としてすら、大麻に関してはさまざまなオピニオンがある、と、たとえば池田さんが展開しているような意見がまったく登場しないのは、かえっておかしい印象を持ってしまいます。「海外で合法だから日本でも」ということでは決してなく、「臭いものには蓋」「寝た子を起こすな」的な発想は、視聴者や読者の知的レベルをあまりに低く見積もりすぎているのではないでしょうか。

コメント8件コメント/レビュー

今までの電波放送は、一方通行であるが故の欺瞞がマスコミに有ったのではないでしょうか。世論調査、視聴率、どちらも意見の一部分でしかなく、それに統計学を当てはめて全体像を作るのは作為的な気がします。多くの人の感じている事が直接分かる方が正確なデータでしょう。WEBの双方向性は良い道具だと思います。暴言の類はフィルターをかけて未掲載にするのは当然だと思います。そのフィルター加減も、暴言を別枠で公開し、意見を聞けば良いのではないでしょうか。WEBになじめない層の為に、地デジの双方向技術を活用できないものかと思います。選挙にも応用できませんか?(2008/12/17)

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今までの電波放送は、一方通行であるが故の欺瞞がマスコミに有ったのではないでしょうか。世論調査、視聴率、どちらも意見の一部分でしかなく、それに統計学を当てはめて全体像を作るのは作為的な気がします。多くの人の感じている事が直接分かる方が正確なデータでしょう。WEBの双方向性は良い道具だと思います。暴言の類はフィルターをかけて未掲載にするのは当然だと思います。そのフィルター加減も、暴言を別枠で公開し、意見を聞けば良いのではないでしょうか。WEBになじめない層の為に、地デジの双方向技術を活用できないものかと思います。選挙にも応用できませんか?(2008/12/17)

全文拝見しました。私自身も感じていることで共感出来る部分が多かったです。最後の『みんながKYにならないように、おそるおそるの国なんて、息がつまってしまいます』について、どうも日本の閉塞感はここにあるのかなと、いつも感じているモヤモヤが、言葉としてしっかり表していただいた気がしました。KYなことはもちろん嫌ですが、でもまずは自身の意見を発言し、他社の意見に聞く耳を持つ。喧嘩ではなく、気軽な会話・コミュニケーションが必要なんだと思います。(2008/12/17)

すでに自らが権力者になってしまっているマスメディアだと思います。(2008/12/16)

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