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オバマ大統領は何をどう“change”するのか

「技術とイノベーション」で実現できること

  • 宮田 秀明

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2009年1月22日(木)

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 バラク・オバマが大統領に就任した。世界中からの期待が高まっている。しかもすべての環境は難局だらけと言ってもいい状態だ。

 難局だから、“change(変革)”が必要だし、難局だからこそ“change”を実行できるとも言えるだろう。

 オバマは何を“change”すると言っているのだろうか。あまり報道されていないのは、「技術とイノベーション」によって米国人を連帯させ、力づけるための変革を行うというビジョンを実現へと導く具体的な政策である。政策というより国の経営モデルの提案と言った方が分かりやすい。

 オバマが技術イノベーションで行おうとしているのは、

(1) 完全で無料の情報伝達をすべての米国人に確保する。
(2) 透明性の高い議会と民主主義を完成させる。
(3) 最新のコミュニケーション・インフラを進歩させる。
(4) 医療コストの削減、クリーンエネルギー開発、市民の安全の改善などの重要課題を解決する。
(5) 米国の競争力を高める。

これらを技術イノベーションによって実現すると公約しているのだ。

 日本では技術イノベーションと言えば(4)(5)のようなことと考えることが多い。新製品モデルを開発して世界で販売してビジネスの革新を実現するということだ。しかし(1)(2)(3)などの社会システムを技術によって革新することをもっと考えねばならない。社会システムイノベーションは技術によって実現されるのだ。

ビジョンを実現するためのコンセプトとモデルを提示

 オバマは、このビジョンを実現するためのコンセプトとモデルも提示している。例えば医療費を削減するというビジョンは技術イノベーションによって実現させると言う。そのモデルは「電子情報システム」を使うものだ。

 電子カルテを含む情報システムを大規模に導入することによって、入院期間を短縮化したり、不要だったり何回も行ってしまう検査を減らしたり、より適切に投薬するなどいろいろな効率化を行うというモデルだ。電子カルテはそれぞれの病院内ではなく、全国共通ネットワークで結ばれたものが考えられているのだろう。ある個人の健康データすべてが一元管理され、全国どこででも利用できる。

 このモデルを実現させるために今後5年間にわたり毎年1兆円を投資すると、毎年約8兆円の医療費が削減されると試算されている。

コメント4件コメント/レビュー

日本のメディア報道では初の黒人大統領ということばかりが強調されているが、多くの白人の支持もあったわけで、その辺の事情も知りたい気がした。そこで就任演説について、聞くだけでなく翻訳文もふくめじっくり読んだ。その結果、この演説は国民とともにこの苦境を乗り越えて進むべき新しい基本方針を語った素晴らしい演説だと感銘した。若き有能な政治家がたまたま黒人との混血にすぎなかったように思った。宮田先生の今回のエッセイを読み社会システムイノベーションに関しての改革を具体的に認識できました。このことは日本が一番遅れているところであり、益々差が開くと危惧してます。日本のマスメディアはまだ十分認識してないような気がしますのでこれからも先生からの発信に期待してます。(2009/01/23)

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日本のメディア報道では初の黒人大統領ということばかりが強調されているが、多くの白人の支持もあったわけで、その辺の事情も知りたい気がした。そこで就任演説について、聞くだけでなく翻訳文もふくめじっくり読んだ。その結果、この演説は国民とともにこの苦境を乗り越えて進むべき新しい基本方針を語った素晴らしい演説だと感銘した。若き有能な政治家がたまたま黒人との混血にすぎなかったように思った。宮田先生の今回のエッセイを読み社会システムイノベーションに関しての改革を具体的に認識できました。このことは日本が一番遅れているところであり、益々差が開くと危惧してます。日本のマスメディアはまだ十分認識してないような気がしますのでこれからも先生からの発信に期待してます。(2009/01/23)

今の日本の存在感のなさ、国力の衰退の源は政治家などトップ・リーダーの能力のなさだと中国やロシアを見ていて感じる。  日本人は均質でミドルクラスは優秀だが、エリート層がいなくて、普通の能力の人間が国の舵取りをしている。トップ・リーダーの質がこれまで同様これからの日本の政治と経済を左右する。(2009/01/22)

参考にならないという読者も多いかもしれませんが、経営を引っ張っていく立場にある方には大変参考になることと思います。掃いて捨てるほどのマネージメント書やマネージメント理論があるものの、経営トップが一番悩むのはどのような「経営理念」「経営方針」「経営スローガン」を自らが経営する企業に相応しいのかという確かにトップ自らが創造すべきことではあるもののそのための何らかのヒントなり指針を私同様に藁をも掴む思いで捜し求めていることと思います。(2009/01/22)

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