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不況期こそビジョンを語れ

海図なき日本に今必要なもの

  • 宮田 秀明

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2009年1月30日(金)

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 こんな不況の時代にこそ、一番大切なのはビジョンだ。国も企業も個人もビジョンを持たなければならない。ビジョンは最大の無形資産なのだ。

 今年、小売業でひとり快進撃を続けるユニクロの強さの秘密の1つはビジョンだろう。

 「世界一のカジュアル衣料ビジネスを実現しよう」
 「1兆円、いや5兆円企業を目指そう」
というビジョンである。

 もちろん顧客満足度を第一優先順位に据えた商品企画力やSPA(製造小売り)ビジネスモデルの実行も大きな力だが、やはりビジョンの力の方が大きくて根本的なものだと思う。

まずビジョンを語ることの効果の大きさ

 1993年にアメリカズカップのプロジェクトに引き込まれて、すぐ気がついたのは、会長以下すべてのメンバーのビジョンが低いことだった。セーリング技術が参加国中ほとんど最低レベルであることは暗黙の了解事項だった。だから皆が、
 「そこそこの結果が出せればいいでしょう」
 「こんな伝統のある国際競技、参加するだけで意味があります」

というふうに皆の顔に書いてあるようだった。

 だからかどうか知らないが、ある有力全国紙はまともに報道してくれなかったどころか、「金持ちの道楽」といったような皮肉だらけの記事を載せていた。

 1995年に2000年の大会に向けて再出発することになった。この時、私の仕事は技術開発と設計を統括することだったが、広報と世論作りにも努力した。英語で言えばPublic Relation活動だ。すべてのマスコミのすべての取材を受け入れて対応した。私は2つのことを訴えたかった。

 「ニッポンチャレンジ・アメリカズカップはナショナルチームです。日本中の何十もの企業がスポンサーです。全国の5大学が技術開発の中心です」
 「私たちは世界一を目指します。勝ってアメリカズカップのレースを日本で開催するのが目標です」

 ビジョンを語ったのだ。この効果は大きかった。2000年のアメリカズカップの試合が始まる前のいろいろな準備活動さえもが各マスメディアに紹介された。1999年夏にようやく完成した2隻の試合艇の進水式はテレビや新聞で大きく紹介された。

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