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「クルマを愛せない」のは誰のせい?

愛情喪失とは無縁の光岡自動車(1)

2009年2月9日(月)

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 今回のコラムは、個性的なクルマづくりで異彩を放っている光岡自動車さんのお話です。自動車業界に猛烈な逆風が吹きすさぶ中、昨年末に発表された新型車「卑弥呼」は大きな話題を呼びました。

 光岡自動車は社全体で年間生産量が500台程度ながらも、自力で型式認定までできる国内10番目の自動車メーカーというポジションにいます。手がける車種も50ccのマイクロカーから、クラシックテイスト車、スーパーカーまで、節操がないとも思えるほど貪欲に手を広げており、販売網もアジアや中東、欧州にまで伸ばしてきました。


昨年末に発表された、光岡自動車の新型車「卑弥呼」(写真:小久保 松直)

 電子装備、環境対策、さらにモデルチェンジを繰り返す短TAT(Turn-Around Time)といった大手企業が突き進むグローバルスタンダードな大潮流などどこ吹く風の様子で、黙々と我が道を歩んでおり、地道ながらも着実にロイヤルティーの高いファンを増やしています。昨今の自動車離れ、自動車不況の中でも特に悪影響もなく淡々と売り上げを立てて健闘している同社のお話を伺っていると、これまでの自動車産業そのものの大きな矛盾が浮き彫りになってきました。


ミツオカ国内営業課課長の笠原勝義氏(写真:小久保 松直)

 まず、光岡車オーナーたちの声を国内販売の営業課長を務める笠原勝義さんに伺ってみました。

 光岡車に乗るメリットを分類整理してみましょう。人間のどろどろしたサガからほのぼのとした心情まで解剖をしているようです。

  • (1)優越感
  • ガソリンスタンドや高速のパーキングなどで車に戻ってくるとちょっとした人だかりになっていて、その中を何気なく乗り込むのが快感
  • (2)特別扱い感
  • ホテルのドアボーイの表情に「なんかスゲエ車が来た」という緊張感が感じられ、対応がやたらと丁寧だったり、百貨店に行ってもVIP用の駐車スペースに案内されたりする
  • (3)異色感・ハテナ感
  • 本当のクラシックカーでも本物の超高級車でもないので、ある意味なんちゃってカーだが、この価格でその対応を手に入れられる「お得感」と、そんな世の人々の対応を内心面白がる愉快感も乙なもののよう

 これらの嬉しさは、なんだか見栄っ張りな成金趣味と、子供だまし的な感じもあって、「だからなんだよ」と思われるかもしれません。しかし話がこうなってくるとどうでしょう?

コメント33

「川口盛之助の「ニッポン的ものづくりの起源」」のバックナンバー

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「「クルマを愛せない」のは誰のせい?」の著者

川口 盛之助

川口 盛之助(かわぐち・もりのすけ)

盛之助 代表取締役社長

戦略コンサルティングファームのアーサー・D・リトル・ジャパンにてアソシエート・ディレクターを務めたのちに株式会社盛之助を設立。研究開発戦略や商品開発戦略などのコンサルティングを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員