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不景気な今こそ、大胆な投資を

「スルーサイクル」という発想を持つ

  • 横浜 信一

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2009年2月17日(火)

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 経済状況の下降トレンドがとどまるところを知らず、連日景気の悪化を報じるニュースが続いている。こうした中では、各企業もコスト削減への志向が強くなる。IT(情報技術)支出も例外ではなく、各種市場調査を見ても来年度のIT支出を削減する意向の企業が多い。

 他方、景気が良くなり企業の業績が好転すると、「攻めのIT」という掛け声の下に積極的な投資が行われるのも事実である。事実日本では、つい一昨年まではそうした傾向が強かった。システムエンジニアの需給面でも、売り手市場の状況が続いていた。

IT支出は、GDPの5~7倍振れる

 つまり、IT支出は経済活動全体の上げ下げに大きく影響を受ける。それでは、GDP(国内総生産)全体の上下に対し、IT支出はどれくらい上下するのだろうか? マッキンゼーでは過去約30年間の世界各地の景気の波と、そこでのIT支出の変化率を分析した。その結果、GDP1%の変動に対しIT支出は5~7%変動するという結果を得た。次の図は、米国における過去30年間の実質GDPとIT支出のトレンドを示している。

米国におけるGDPとIT支出の変動

米国におけるGDPとIT支出の変動


 こうした変動幅は、近年特に高まってきている点にも着目したい。米国ではGDPに対するIT支出の比率は、1970年代後半の約1%から、現在は約3%まで高まっており、いわば経済における「IT密度」が高くなっている。その結果、IT市場全体が経済活動全体によって大きく振れるという構造が高まってきていると言える。

 景気が下降傾向をたどる今、多くのIT関連企業は市場の縮小に直面している。顧客がITに使う支出が削減される以上、2009年度の業績は間違いなく今期よりも厳しくなるはずである。では、この景気下降局面にどのように対処すべきだろうか。

 そこで、過去の景気後退期において主要なIT企業がどのような対応を行ったのかを分析し、それらが個別企業の業績とどんな関係になっているのかを分析してみた結果、非常に興味深い結果が見えてきた。

 

景気下降期のアクションにより、勝ち組・負け組が決まる

 まず、企業を業績・パフォーマンスの高低で「リーダー群」と「後追い群」に区分すると、景気下降期の前後でリーダー群と後追い群の入れ替わりが顕著に起きていた。具体的には、景気下降期前にリーダーであった企業は21%であったが、そのうち下降期後にもリーダーのポジションを維持したのは10%に過ぎず、半分以上の11%は下降期後には後追い群になってしまっていた。

 逆に、下降期前に後追い群であった79%の企業の中で、15%はリーダー群に進化していた。つまり、下降期後のリーダー群25%のうち半数以上が、以前は後追い群だった企業である。

 では、結果としてリーダー群になった25%の企業と、そうでない企業では何が違うのか。景気下降期に、それぞれどのようなアクションを取ったのか。その違いを見ると、以下のポイントが明らかになっている。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官