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新しい間取り「オープンスタイル」が人気

共働きで合理的な生活を送りたい夫婦のための家

  • 澁谷 征教

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2009年4月9日(木)

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 オープンスタイルの住宅が今、日本各地の郊外や地方で流行し始めています。共働きの夫婦の間で人気が高まっていますが、今回はオープンスタイルの良さと人気の理由について解説いたします。

 米国のテレビのホームドラマで、夕食の支度に取りかかる母親がキッチンからファミリールームやリビングで戯れる子供たちを見ていると、玄関から知り合いが訪ねてきて「ハーイ」と声をかける。このようなシーンで使われている間取りが「オープンスタイル」です。つまり玄関からリビング、ダイニング、キッチン、ファミリールームと居室が連続していて、各部屋の壁をできる限り取り払った間取りの住宅を指します。

 このオープンスタイルは米国で開発された間取りです。同じ面積の住宅で居室ごとに仕切った従来型の間取りに比べて、はるかに広く使えて合理的に生活できると考えられています。

日本のオープンスタイルの住宅の室内(写真:プライドホーム提供、以下同)

 米国でオープンスタイルが大勢を占めるようになったのは、第2次大戦後のこと。米国は帰還兵への報奨制度として妻帯者には住宅の供給を支援し、独身者には大学進学の道を開きました。また戦前から米国では女性が社会に参加するフェミニズム運動が活発となっており、夫婦共働きにより容易に住宅が購入できる方法が取られました。

 具体的には夫婦共働きの年収の2.5倍程度から4倍程度の範囲に住宅価格が抑えられ、25年から30年のローンが組まれました。州政府によっては50年定期借地権の住宅供給が実施され、さらに低額で住宅を購入できることになりました。

 そしてこのオープンスタイルの住宅は、連邦住宅局(FHA)と民間の設計事務所、建築業者、住宅金融関係者の間で奨励され、広まっていったのです。

 夫婦共働きで小さな子供を持つ母親は子供を託児所に預け、仕事帰りに子供たちを引き取る。そんな母親が子供たちと一緒にいられる時間をできるだけ多く持つため、キッチンで夕食の仕度をしながらダイニングやリビングで遊ぶ子供たちとコミュニケーションを取る。そんな間取りが考案されたのです。

 また、何よりもパーティー好きの米国人には、狭い家でも大きく使える合理的な配置計画が魅力で、瞬く間に米国内での間取りの主流となりました。1階はリビング、ダイニング、ファミリールームそしてキッチンが1つの空間となりすべてパブリックスペース。2階は寝室とバスルームやパウダールームがあり、プライベートゾーンとして計画されました。

戦前の米国の住宅は、保守的な英国風

 それ以前の米国での基本的な住宅スタイルは、多くの英国人が東部地区に最初に移民したことから、英国の住宅が基本となって米国で開発され建築されたものが一般的でした。

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