• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

今年も世界禁煙週間で思うこと

ネットの上のテーブルマナー

  • 須田 伸

バックナンバー

2009年6月2日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今年も世界禁煙デー(5月31日)と、それに続く禁煙週間5月31日(日)~6月6日(土)がやってきました。以前にもこのコラムで書いたことがあると思いますが、インターネットで飛び交う議論を日々見ていて、必ず両派入り乱れての罵り合いになるトピックがあります。たとえば、「憲法9条」や「死刑制度」、そして、「タバコ」などが該当します。

 電車のホームの禁煙化や、タバコ税の引き上げの検討、喫煙者だった著名人の訃報や、TASPOの普及率と未成年の喫煙問題など、タバコにまつわるニュースには、嫌煙家グループと愛煙家グループが互いを罵倒しあうことになります。

 「煙を吸ったらゼッタイに吐かないでください」「税金をたくさん払っているんだから感謝しろ」「余計な医療費を払わされているのは非喫煙者です」などなど、そこに着地点はなく、ひたすらバトルが続くわけですが、それを眺めていて感じるのは、発言する人たちは双方ともに「絶対的な使命感」にかられて発言している、ということです。

 それは、アメリカのニュースに見る、「学校の授業でダーウィンの進化論を教えることの是非」や「同性愛結婚」「人工中絶」といったトピックをめぐって、キリスト教右派の人たちとリベラル思想を持つ人たちの間で繰り広げる論争に似たものを感じます。

正義という使命感

 タバコを吸わない人にとって、タバコの煙が迷惑な存在であることは間違いない。そして、タバコを吸う人にとって、昨今の喫煙できる場所の減少傾向は嫌煙ファシズムの影響ということになる。両者のバトルは、お互いの権利を死守するための、聖なる戦いのための言論、といった様相を呈しています。

 片方が「健康」という旗を掲げれば、もう片方は「個人の自由」という旗を掲げる。どちらの旗も、それ自体は文句のつけようのない、正しい旗印だから、両者が歩み寄る余地は存在しない。そんな印象があります。

 普段、オフィスのある渋谷の街を歩いていて、路上喫煙している人を見かけることは、それほど珍しいことではありません。しかし、それに文句をつけている人を見かけることはめったにありません。もちろん面と向かって路上喫煙を注意して、暴力沙汰になったりでもしたら、という判断もあるでしょう。リアルの空間では抑圧されている不満が、ネット空間では一気に吐き出されるからでしょうか、その罵詈雑言の応酬には今でも驚かされます。

 ネット上の声の総量としては、嫌煙サイドの方が大きいように思うのですが、愛煙家の発言もまた、多くの場合は嫌煙サイドが発見して、そこに総攻撃をかけることによって、顕在化します。

コメント6件コメント/レビュー

ここの例には上げられていませんでしたが、一部の男性によるネット上での「女性叩き」も、それはひどいものです。勝手に「自分たちは女性優遇の被害者だ」と決めつけて叩く叩く。ここにはとても書けないような罵詈雑言を平気で書き連ねています。そういう連中は一度実際に女性になってみれば、女も結構大変で優遇なんてされてないと気づくんでしょうが、相手の立場に立って考えるという想像力が欠如しているという点で同じ穴のムジナだと思いました。(2009/06/02)

「Web2.0(笑)の広告学」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ここの例には上げられていませんでしたが、一部の男性によるネット上での「女性叩き」も、それはひどいものです。勝手に「自分たちは女性優遇の被害者だ」と決めつけて叩く叩く。ここにはとても書けないような罵詈雑言を平気で書き連ねています。そういう連中は一度実際に女性になってみれば、女も結構大変で優遇なんてされてないと気づくんでしょうが、相手の立場に立って考えるという想像力が欠如しているという点で同じ穴のムジナだと思いました。(2009/06/02)

嫌煙権を主張することが、善行とも宗教的とも思いませんが、喫煙が"個人の自由"、と主張されると納得できないので、一言。"個人自由"とは"他人の自由を侵害しない"という前提で語られるべきもの。俺の個人の自由(喫煙の自由)を行使するためなら、他人の自由(吸煙しない自由)は制限されて良い、と言うのは見過ごせません。他人を吸煙から隔離できる環境でなら、著者が個人の自由を満喫すべく喫煙されても、何の問題も起きませんが。(愚痩子)(2009/06/02)

着地することのない、不毛な言い争いになりますね。(最近ではマスク問題の記事コメント欄も?!) 自分が譲ることのできない価値観を持っている部分については、他人もそうだろうから押し付けるべきではない、というのを自覚しないといけないのでしょうね。[ぴよっこ](2009/06/02)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長