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いつまでも未熟で、いつまでも成長する

社会人になってからの努力が成長をもたらす

  • 宮田 秀明

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2009年6月5日(金)

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 5月は私にとってはつらい月だ。育ててきた学生の半数以上が3月に社会に出て行き、4月には新人が研究室のメンバーになる。今年は修士課程6人と4年生9人が新人として現れた。

 彼らの多くは、これまでほとんど間違いなく受け身の勉強をしてきた。授業を聞いてレポートを書き、試験を受けて単位をもらう。レポートの内容が嘘っぱちだったりネット情報のコピーペーストだったりしても、また試験の答えが間違っていて点数が足らなくて単位が取れないことがあったりしても、社会や他人に何の損害を及ぼすわけでもない。責任もリスクもない人生を続けているのが学生なのだ。強いて言えば、卒業できないリスク、就職できないリスクが残るだけだ。

 こんな学生がそのまま社会に出ると、大学の評価は低くなるが、それ以上に彼ら自身が苦労することになる。

 「大学では学生を教育してないようですから、結局入社してもらってから教育することになります」。企業人から、こんなふうに言われることも少なくない。

学生間の能力差は微々たる差

 私たちの研究室の研究はすべて産学連携を基本にしている。だから研究成果は実装して本当に世の中に役立つようにするのが基本だ。こうすると教員も学生もリスクを取って、お互いに成長することができる。こんな経験をしてから社会に飛び出した学生は、きっと大きな社会貢献をしてくれることだろう。自分の能力の100%を発揮してほしいと願っている。

 しかし、5月は大変な時期なのだ。すべての学生たちに、研究に対する取り組み方、生活の仕方を変えてもらわなければならないからだ。

 「私は君より何倍偉いと思う?」と学生に聞いてみた。

 新人の1人であるT君は答えた。
 「100倍ぐらいだと思います」

 私は言った。「それでは、30年間に100倍に成長するためには毎年何%成長しなければならないのだろう?」。

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