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フリーミアム時代のコンテンツ課金の難しさ~「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」の再開はあるのか。

  • 須田 伸

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2009年6月16日(火)

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 ニフティが提供している「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」、一度は聞いたことがある、という方も少なくはないのではと思います。若手の噺家たちによる落語が毎週ポッドキャスティングで配信される番組です。収録会場は寄席や劇場ではなく、大森にあるニフティの社内で行われ、配信は無料という、落語ファンには非常にありがたいコンテンツ提供サービスです。

 しかし、4月の終わりに「番組運営には欠かせないスポンサーを獲得できず、近年の経済状況からサービスのあり方や将来性について見直しをしました。その結果、継続が難しいという判断にいたりました」というたいへん残念なアナウンスがあり、3年半で登録者数のべ630万人という人気サービスが「仲入り」つまり、休止ということにあいなりました。(リリースはこちら

 ここのところ経済環境の悪化を受けて、広告モデルを軸にしたネットサービスの停止は珍しいことではありません。そんな中で、ユーザーに無料でサービスを提供してきたぽっどきゃすてぃんぐ落語が、広告収益によるサービス運営の維持ができなくなったのは、いたし方ないのかもしれません。

 ところが、6月になって「有償化についてご意見をお聞かせください」という投げかけがサイト上でなされていて、もしかしたら、休止という名の事実上のサービス廃止ではなく、有償化による再開のための準備期間としての休止なのか、という期待が広がりつつあります(こちらから)。

「自分たちに話している」ことと、「二つ目」の魅力

 「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」の魅力のひとつは、それが、ポッドキャスティングの配信のために収録された「新鮮なネタ」である、と僕は感じています。他の落語会などで収録された古い音源を使っている番組に比べると「あ、今、ポッドキャスティングで聞いている自分のためにしゃべってくれている」と感じる瞬間がたくさんあるのです。

 「朝の通勤の電車のなかで聞いている皆さん、おはようございます」「帰りの電車の中で聞いている皆さん、おつかれさまでした」。なんてことのないマクラの中の遊びですし、しかも自分はそれを休日に街を散歩しながら聞いていたりするのですが、そうしたネット配信を意識して噺家さんがしゃべってくれることが妙に嬉しかったりするのです。
 
 それと、ぽっどきゃすてぃんぐ落語に登場する噺家は、いわゆる「二つ目」という、前座は卒業したものの、まだ真打ちではない、芸人としてはまだまだこれから、という人たちばかりです。そうすると、やはり噺の面白さにバラつきがあります。何度も呼ばれる人もいれば、あまり声のかからない人もいる。で、面白い人は、やがて真打ちに昇進して、ぽっどきゃすてぃんぐ落語を卒業していく。そんな成長の過程が見えるのもまた、この「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」の魅力です。

 しかし、「真打ちならまだしも二つ目の落語で有料配信は難しいのでは」という声がコメントで寄せられているのもまた事実です。

コンテンツにお金を払うのはどんな人

 「有償化についてご意見をお聞かせください」のアンケートの現在の結果をみると、やはり第1位からずらっと「315円以下」「315円」「420円」「525円」という具合に値段の安い順に並んでいます。ただ、「月額420円で月4回(週1回)配信した場合、1回105円の計算になります」という注釈の文章もあり、それと同等かそれ以上の金額を払っていいという人が回答者の3割以上います。もちろん有償化した際に本当にアンケート通りにお金を払ってくれるという保証はありません。またアンケートの回答者の数が少ないので、このデータだけで有償化を実行するのは難しいのではないかと思います。

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